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2022.05.19
# 看板# 製品# 工事# その他
目立つ看板はどこを工夫している?集客に繋がる店舗看板にするには?
店舗の屋外看板には、ブランドや商品・サービスなどのメッセージをお伝えする大切な役割があります。また店舗の顔として最初に目につくものであり、看板の第一印象が店舗自体の印象になり得ます。看板次第で集客数が大きく伸びる可能性もあり、店舗運営には欠かせない存在と言えるでしょう。集客率UPや広告効果UPに繋がる、目立つ屋外看板の設置ポイントをご紹介いたします。
店舗の集客には、看板、Web広告、チラシなどあらゆる方法があります。中でも屋外の看板は、道行く人に店舗を見つけてもらう・興味をもってもらうには効果的で、不特定多数に広くアピールすることができます。また看板は一時的ではなく、設置し続けている間は継続的に力を発揮できるため、長期間での集客に適しています。
看板で「店舗の存在を知ってもらう」ポイント
優秀な集客ツールである看板も、見てもらえなければ力を発揮できません。店舗の存在を知ってもらうためにも、まずは看板の存在を認識してもらう必要があります。不特定多数の人が見る屋外看板は、文字の大きさや形状、設置する位置など、誰にとっても見やすい工夫が求められます。
<短時間で認識できるようにする>
【1箇所0.3秒 最大15文字】
普段道を歩いていると、ありとあらゆる看板が目に飛び込んできます。私たちはその中から自分が求めている・興味がある対象を瞬間的に把握し見ています。では、その瞬間的というのはどれくらいなのでしょうか。人の目は常にせわしくなく動いていますが、1箇所に滞留するのは約0.3秒と言われています。日本語では最大15文字程度です。つまり、その短い時間の中でいかに興味をもってもらえるかを考える必要があります。
<ターゲット別に見やすくする>
【自動車向けの場合】
誰に向けてアピールしようとしているのか、どんな状況で見るのかによって、看板の種類やサイズも変わってきます。
例えばガソリンスタンド、飲食チェーンの店舗でよく使用されているサインポールでは、一般的に車から読める文字の大きさは交通標識の基準を目安に、走行速度40km道路において、80m手前で20cm程度と言われております。通過しながらであればこのくらいで問題ないかと思いますが、ドライブスルーなどで来店して欲しい場合には、これ以上のサイズが求められます。
【歩行者向けの場合】
歩行者を対象とする場合は視力を低く設定しなければならず、誰もが読めるような文字サイズが必要です。一例ですが、60cm程度の近距離で見る地図などの場合で4mm、1.5m程度の距離から見る案内板などでは最低1cmはないと判読は厳しくなります。
当社では「どの位置に設置すればよく見えるか」という点について、手前(50m、100m、150m)から現場を見た時の合成写真を作成し、完成した時のイメージを事前に確認しています。このように、実際に完成した後に、見えづらかった・印象と違ったという事態を防いでいます。
<看板は進行方向に対して垂直にする>
【A店の方が認識されやすいのはなぜ?】
遠くからでも店舗の存在を認識もらうためには、進行方向に対して交差の設置が有効です(この場合はA店)。道行く人は基本的に進行方向を真っすぐ見ているため、看板を進行方向と平行に置いてしまうと、見逃してしまう可能性があるからです。
また、進行方向の目線には袖看板(突出し看板)も有効です。建物の壁面から突き出して設置できるため視認性が良くなり、階層が上の店舗でも見つけてもらいやすくなります。なお、看板を設置できる高さや幅は地域によって細かい条例・規定がありますので、必ず事前にご確認ください。
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守るべき看板設置のルール【法令・許可申請・管理義務】
看板で「店舗に興味をもってもらう」ポイント
視界に入るだけでなく、関心を持ってもらう必要があります。看板を見て店舗に気づいたお客様は、自分が求めている店舗か・魅力があるかなどを判断します。そこで注意したいのが掲載する文字・イメージの量です。沢山アピールしようと多くの情報を盛り込んでしまうと、逆に伝わりづらくなってしまいます。一番伝えたい内容ほど、明瞭・簡潔な表現にとどめることが大切です。
<店舗の特徴を明確にする>
飲食店を例にあげると、この店舗は和食なのか洋食なのか、ファストフードなのかカフェなのか、様々ある飲食店のどれに当てはまるのか差別化する事が重要です。お客様のニーズにマッチした商品やサービスを提供している店舗であることを、看板でしっかりアピールすることが、集客数を増やすコツです。また内装写真があれば店内の雰囲気が、料理などの写真があれば提供内容が伝わりますので、この店舗で得られるサービス・体験をお客様が具体的にイメージできるような掲載内容が効果的です。
<色が持つ心理効果を活用する>
●【赤色(Red)】人から注目してもらえる
赤色は非常に目立つ誘目性の高い色で、人に注目してもらえる可能性が高い色です。購買意欲を刺激して促す効果もあるため、迷っているお客様へは特に効果的です。ファストフード店の看板やインテリアには赤色が多く使われていますが、赤に囲まれていると時間が経つのを早く感じさせるため、お店の回転率をあげ、活気と盛況感を与えることができるそうです。
●【橙色(Orange)】食欲がそそられる
オレンジ色は健康や元気なイメージがあり、食べ物を連想そして食欲をそそる色と言われています。一般的に暖色系は自律神経を活性化して消化作用を促すため、食欲と空腹感を誘います。そのため、スーパーマーケットの食品売り場、ファミリーレストランなど飲食店の多くで暖色系の色が使われています。
●【黄色(Yellow)】遠くからでも目立つ
黄色はスペクトルの中で最も明るく、昼夜問わず遠くからでもよく目立ちアイキャッチ効果のある色です。注目させる・注意を促す色でもあるため、看板に限らず店舗の外装や内装、売り場のPOP広告などでもよく使われています。
●【緑色(Green)】穏やかな気持ちになる
緑色は自然を連想させ、やすらぎや安心感を与えてくれる色です。長時間見ていても疲れることがなく人の目に優しいため公共施設や、また生命に対する安全色で救護と衛生を表すため、病院・薬局などに使用されることが多いです。
●【青色(Blue)】誰にでも親しまれる
青色は世界中で良い印象を持たれる傾向があり、男女とも幅広い年齢層に好まれる色です。飽きにくく、信用と信頼性のイメージが強いため、銀行や金融機関をはじめ多くの企業がロゴやコーポレートカラーに取り入れています。青色の中でも濃紺色(ネイビー)は、厳格・冷静・堅実性などのイメージがあり、知性や上品さなどを表現したい時に用いられます。
○【白色(White)】周囲と調和する
白色はあらゆる色と調和し、全体を明るい印象にさせることができます。さらに組合せ次第では強いイメージにも弱いイメージにもなります。人目を引きたい看板や広告には、コントラストの強い色と鮮やかな色の組み合わせが効果的です。
●【黒色(Black)】周囲を引き締める
黒色は組み合わせた色を上手く引き立てることができます。都会的で洗練されたイメージも合わせ持つため、フォーマルな場や高級感を強調したい場合に使われています。
※看板の色彩についての補足
地域によっては看板の配色について、厳しい規則が定められているところもあります。単純に目立つ看板が良いということではなく、空間・店舗に馴染んだものでなければ価値が半減してしまいます。屋外看板は店舗の認知ツールであると同時に、景観を構成する1つであることも意識する必要があります。各法令に適合した看板を設置するためにも、看板設置予定の地域にどのような規制が設けられているか、事前調査を必ず行ってください。
看板で「店舗に入店してもらう」ポイント
お客様に入店しようと決断して頂くために、できる限りの不安要因を無くしましょう。営業中なのか、入口はどこなのか、サービス内容は何か、店内はどんな雰囲気なのか、など安心に繋がる情報を発信することが、最終的な入店の後押しになります。また一般的に明るい場所暗い場所関係なく目立つ色(赤色や橙色などの暖色系)を用いるのも効果的です。これ以外の色でも目を引きますが、設置する時間帯や条件によっては見え方が変わってきますので、場所・時間帯でどれだけ看板の見え方が変わるか事前に把握しておきましょう。
<営業時間や矢印を入れる>
【店舗情報は明確に表示】
開店時間が書いてあることで入店するかの決断はもちろん、滞在する時間の判断材料にもなります。時間だけでなく定休日も書いてあるとなお効果的です。
また地下に店舗がある場合や複数店舗が並んでいる場合は、入口の情報を明確にしましょう。距離「○○m先」や階数「地下1F」、さらに文字だけでなく矢印「⇒」など視覚的な情報があれば効率的に誘導できます。看板の設置場所や種類によって、入れるべき内容が異なりますので、設置の際はその店舗に合った・用途にあった看板を計画することが重要です。
<営業時間を想定した色を用いる>
【昼間の営業時間帯に目立つ配色】
白の背景(昼を想定)の場合、赤色や橙色、青色や紫色などの濃い色が目立ちます。黄色も昼夜問わず目を引く色なのですが、背景色によっては曖昧になってしまいますので注意が必要です。もし黄色や水色など単体で明るい色を使用する時は、背景に濃い色を持ってきて図とのコントラストを明確にする、または白や黒で縁取りをすることで際立たせることができます。
【夜間の営業時間帯に目立つ配色】
黒の背景(夜を想定)の場合、昼間と同様に赤色や橙色、今度は黄色や水色のように比較的明るい色が目立ちます。やはりここでも背景と図のコントラストが明確であることがポイントです。青色や紫色など濃い色を用いたとしても、白などの縁取りや照明次第で目立たせることもできます。屋外広告物の条例に則りつつ、コーポレートカラーや業種に合った色を選びましょう。
<夜間営業に備え照明を使用する>
【夜間の集客率UPには照明が大事】
先ほど開店時間や定休日の情報が書いてあると良いとお伝えしましたが、それは近くに来ないと確認できません。そこで遠くからでも開店の有無を判断させる方法として照明があります。明かりが付いていれば開店中、付いていなければ閉店中と一目でわかります。夜間の照明は目立つだけでなく営業中だと認識してもらえるため、集客率UPにも繋がります。
ここで注意して頂きたいのが、照明の質です。一面均等にきれいに光っている看板には良い印象をもちますが、不点灯や光ムラがある看板には悪い印象が残ります。ひとくちに照明と言っても宣伝効果を左右する重要な存在だということを忘れてはいけません。
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看板照明の選び方 外照式看板と内照式看板の違いやメリット・デメリットとは
企画から製作・施工・保守管理までワンストップ対応
店舗の屋外看板は、設置する場所や表現できる内容が限定されているため、より簡潔に情報を伝える必要があります。看板を見る人の立場になって考える、つまり「誰もが読める=受け手への配慮」が集客看板への第一歩です。
当社は屋外広告物に関わるルールの遵守はもちろん、看板製作から設置、その後のメンテンナスまで全てのサービスをワンストップで提供しております。また主要4事業所を一級建築士事務所として登録しており、必要に応じて現地調査を実施し、法規制等を確認した上で、デザインプランを提案させていただきます。豊富な実績や高い技術力、今まで培ってきた知識と経験を駆使し、あらゆるご要望にお応えいたします。まずはお気軽にご相談ください。
参考文献:「屋外広告の知識 第四次改訂版(デザイン編)」 発行:株式会社ぎょうせい
参考文献:「色彩力 PANTONE®カラーによる配色ガイド」 発行:ピエ・ブックス