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特集
2024.08.27
# 看板工事# 看板
看板の色褪せ原因は?褪色しやすい色は?劣化が進む前に早めの交換を
屋外看板の褪色にお悩みではありませんか?もしかしたら適した屋外用の仕様になっていないのかもしれません。色褪せに伴う看板交換をご検討の方は、原因や対策を知ったうえで、新しいデザイン、種類、製作方法をお選び頂ければと思います。
紫外線
季節や時間帯で差はありますが、紫外線は夏をピークに1年中降り注いでいます。冬でも夏の半分程度の紫外線量はあると言われており、曇りや雨の日でも紫外線が地上に届かないわけではありません。つまり屋外にある看板は、常に紫外線を浴びているということになります。
※図解説(気象庁HP https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/link_uvindex_norm56.htmlより):各地点の日最大UVインデックスを1997年から2008年までの期間について平均した月別グラフです。UVインデックスは、衛星による上空のオゾン量や日照時間などのデータを用いて解析しています。
熱・高温
看板の設置場所で差はありますが、高温や急激な温度変化も褪色やひび割れなどの劣化を加速させる要因となります。また面板の伸縮が激しくなり、一般的な耐用年数よりも短くなる場合があります(特集:看板の耐用年数とは?減価償却についても解説!)。昨今1日の寒暖差が激しくなるなど外部の影響を受けやすくなっていますので、目安の耐用年数よりも余裕をもって劣化状況を確認するようにしましょう。
※図解説(気象庁HP過去の気象データ検索https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.phpより): 2024年7月東京の日ごとの値を検索およびグラフ化
大気中の汚染物質
空気中には、粒子状物質(PM)・二酸化窒素(NO2)・オゾン(O3)・二酸化硫黄(SO2)・一酸化炭素(CO)など、さまざまな汚染物質が存在します。また風に漂うだけでなく、雨粒と一緒になり酸性雨として害を及ぼします。屋外看板は酸素や湿度、こうした汚染物質に長期間晒され影響を受けていることになります。
具体的な劣化現象
インクが薄くなる
インキの色材(顔料)を構成する化合物が、紫外線によって変化・破壊されるため、褪色してしまいます。中でもY(イエロー)とM(マゼンタ)は化学的な結合が弱いため、紫外線に強いC(シアン)とK(ブラック)より、比較的早めに色褪せてしまいます。
黄色や赤色など暖色系は、強調性・誘目性のある色でもありますが、状況によっては色褪せしやすい色ということになります。
特集:色が持つ心理効果(目立つ看板はどこを工夫している?集客に繋がる店舗看板にするには?)
チョーキング(白亜化)する
設置から長期間経過すると、塗装やフィルムの劣化が始まります。劣化症状の一つとしてチョーキング(白亜化)=表面上に白粉がふきます。この白粉の正体は、色を構成する合成樹脂が分解され粉状になったものです。褪色よりもさらに劣化した現象になり、このまま放置すると割れなど更なる劣化を招きますので、事故やトラブルが発生する前に早めの修繕をしましょう。
看板製作時の色褪せ対策
フィルム貼りには「屋外用を使用」
屋外使用が前提のため、耐候性・粘着性に優れており、変色・変形等の劣化を起こしにくい特長があります。屋外耐候性の目安は各メーカーで違いはありますが、代表的な耐候性の目安として、短期(数か月~1年程度)、中期(3~5年程度)、中長期(5~7年程度)、長期(8年程度)となっています。
特集:看板製作「カッティングシート(マーキングフィルム)貼り」【図・文字向き】
シルク印刷には「印刷方法を工夫」
耐候性があるインキ使用に加え、印刷方法を工夫すればより効果を高めることができます。例えば透明基材などでは、裏面に印刷することで傷や紫外線劣化などを防ぐことができ、表面に印刷する場合はオーバーコートすることで耐候性を上げることが出来ます。
特集:屋外看板の製作「シルク印刷」【広範囲・大量生産向き】
インクジェット出力には「ラミネート加工」
UVラミネートなどで印刷面を保護することにより、強度の向上、色落ちや摩擦を防止することができます。またマットラミネートは照明や光による乱反射を抑えることができ落ち着いた仕上がりに、グロスラミネートはツヤや光沢が特徴で写真なども鮮やかな仕上がりになるなど、ラミネート加工は保護するだけでなくデザインの印象を高めることもできます。
朝日エティックの看板品質向上への取組み
屋外看板は紫外線以外にも、雨や風といった気候変動や衝撃など外的要因による影響があります。当社では、さまざまな試験やデータ分析を行い、その結果を看板製作に反映させることで、さらに高品質な製品製作に繋げています。
朝日エティックの看板製作の品質管理・品質向上はこちら
屋外暴露試験
札幌・埼玉・東京・静岡・大阪・沖縄の6箇所で屋外暴露試験を行い、気候、設置環境が使用資材に与える影響について研究しています。
防水性能試験
IP等級に相当する社内試験を行い防水性の向上に努めています。
風圧試験
風圧試験では、試験体内部を減圧することで風圧力と同等の圧力を模擬的に再現し、アクリル面板などの強度を確認しています。
色褪せ看板の交換は、朝日エティックにお任せください!
屋外看板は天候の影響を受けやすい環境にあり、微々たる影響でも日々蓄積され、想定より早く劣化していることもあります。しかし看板表面の劣化であれば、色褪せや汚れなど視覚的にわかりやすい変化でもあるので、いち早く発見、修繕ができるとも言えます。
朝日エティックは塗装・フィルム・シルク印刷などさまざまな看板面板を取り扱っており、現状のお悩みについて経験や知識をもとに解決策をご提案いたします。また小型看板から10mを超える大型看板まで幅広く対応しており、メンテナンスや設置に必要な付帯工事も、15もの事業(建築土木・電気計装・内外装・塗装など)を展開している当社であれば、施設・店舗にいま必要な工事を、一括で実施することが可能です。一括で依頼することで複数会社とのやり取りに悩まされることもありません。看板に関することはまずはお気軽にご相談ください。
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「だいぶ前に設置した屋外看板がある」、「設置後のことは各店舗に任せている」という方がいましたら、ぜひ最後までご一読ください。