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2022.04.18

# 急速充電器設置工事# 水素ステーション# 工事

電気計装工事の主な種類【建物・施設別に解説】

電気計装工事の主な種類

「電気工事」を依頼した時、具体的にどんな工事をするかご存知ですか?例えばガソリンスタンドでは、一般電気工事に加えガソリン等の危険物を取り扱うため、消防法に適合した電気設備工事が必要になります。またプラントや工場などでは、爆発性ガス蒸気雰囲気を生成する恐れのある危険場所でも、安全に電気機器を使用できるよう防爆工事や通信・制御・保安等に必要な計装工事も必要になります。このように建物・施設ごとで工事内容も気を付けるべきことが変わってきます。

電気工事といっても内容は幅広く、資格を保有していないと対応できないもの、資格不要だとしても特殊な知識や経験がないと対応できないものなど、電気を利用する場所があればあるほど工事内容は多岐にわたります。それと同時にこれらの工事には常に危険が伴うことを忘れてはいけません。適切に施工しないと、漏電やショートによる大きな感電事故や火災原因に発展する可能性があるため、知識と経験が豊富なスタッフによる対応が必要不可欠です。

電気工事とは

電気工事

発変電所や送電線路、配電線路などの「電気事業用電気工作物」、ビル・工場の受電設備のような「自家用電気工作物」、一般家庭の屋内配線設備である「一般用電気工作物」など、その範囲は広いですが、電気工事士法でいう電気工事とは、一般電気工作物を設置または変更する工事を指します。軽微な工事は無資格でも対応できますが、規模が大きくなると電気工事士などの資格を保有している者が対応にあたらなければなりません。

計装工事とは

計装工事

計測制御機器など、計装設備に必要な機器の取り付けやそれに関連する配線・配管工事の設計から施工まで行います。また計装工事は、電気工事業や電気通信工事業、管工事業、機械器具設置工事業の許可を受けて進められる工事のため、建物が建設されていく上で、計装士などの資格を保有している者が対応にあたることが必要です。

防爆工事とは

防爆工事

爆発性ガス蒸気雰囲気を生成する恐れのある危険場所で、電気機器から発生する火花や高温によるガス蒸気の爆発を防ぎ、電気機器を安全に使用頂くための工事です。防爆に関わる為の必須資格はありませんが、だからこそ特殊な知識・多くの経験を持つプロフェッショナルが対応にあたる必要があります。

建物・施設ごとの主な電気工事

いざ電気工事を依頼しようと思ったとき、一体どんな工事をするのか、この会社は全部請け負ってくれるかなど、不安に感じた事はないでしょうか。先ほど述べたように然るべき依頼先に頼む必要があります。全部は書ききれませんがここでは建物・施設ならではの電気工事を抜粋してご紹介いたします。

商業施設

店舗・事務所・工場 電気工事

新設・改造・レイアウト変更に伴う内装工事や、敷地内の屋外照明・LED光幕天井施工に伴う外装工事など、あらゆる場面で電気工事は関わってきます。一般に、電気をエネルギーとして使う分野は「強電」、電気を情報伝達のための信号として使う分野は「弱電」と呼ばれます。強電・弱電それぞれの工事はもちろん、時には特殊な電気工事が必要になることもある為、一般電気工事と特殊電気工事の両方に柔軟に対応できる、電気専門技術者が在籍している会社がより安心です。

(1)「強電設備工事」
冷暖房設備、給排水ポンプ、エレベーター、暖房機器、調理機器、照明器具など
(2)「弱電設備工事」
防災設備、防犯設備、電話、インターホン、テレビ共聴設備、LANなど

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危険物を取り扱う施設

危険物を取り扱う施設 電気工事

ガソリンやLPガスなど危険物を取り扱う施設では、一般電気工事に加え防爆工事や消防法に適合した電気設備工事が必要になります。最近ではセルフ対応のガソリンスタンドも増え、監視カメラや非常放送などの放送設備工事や、通信設備工事の電源工事もあります。

(1)「受電設備工事(低圧・高圧)」
使用する電気設備の容量、台数などを基に決定、一般的に契約電力が49KW以下の場合が低圧受電、50KW以上の場合は高圧受電、高圧受電の場合は、キュービクルなどの受変電設備が必要
(2)「電灯・動力設備工事」
電灯設備工事:コンセントや照明など
動力設備工事:計量機、洗車機、コンプレッサー、空調機など
(3)「POS機器設置工事」
POS本体と注文機、精算機等の設置及び関連機器(計量機、洗車機、油面計等)との接続工事
(4)「セルフ設備工事」
監視カメラ・インターホン・非常放送設備など
(5)「弱電設備工事」
LAN設備、無線機器など

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水素ステーション

水素ステーション 電気工事

水素ステーションは、給油所(ガソリンスタンド)とは異なり、液体ではなく800気圧(約80MPa)以上の高圧ガスを取り扱います。また水素ステーションは、圧縮機、冷凍機等の様々な設備を組み合わせて構成されるため、設備に併せた受変電設備の設計や設備間の配線計画等の電気設備設計が必要となります。

(1)「受変電設備設計」
水素ステーションはオフサイト型やオンサイト型、また水素供給能力等で構成される設備が異なるため、設備の仕様に則って、受変電設備を設計
(2)「配線設計」
水素供給設備の仕様や設置位置に則って、最適な配線計画を設計
(3)「照明設備設計」
高圧ガス保安法上危険場所に分類されるエリアには水素防爆対応の照明設備を設計

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太陽光発電

太陽光発電 電気工事

太陽光発電システムは使用する環境によって、製品や施工内容が異なります。さまざまなメーカー・数多くの工程があるからこそ、その都度最適を見極められる知識と実績が重要です。

(1)「太陽光パネル設置配線工事」
太陽光パネルの電気を集めるためにケーブルなどの配線工事など
(2)「システム連系工事」
キュービクル、接続箱やパワーコンディショナー、売電・買電電力メーターなど、太陽光発電を稼働し連係させるための工事
(3)「計測・監視システム工事」
太陽光パネルで発電した電力・気温・日射などを計測監視する設備工事

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注目の「急速充電器」「V2H(Vehicle to Home)」

地球温暖化など環境負荷の低減に向けた対策として、EV(電気自動車)が注目を集めており、自動車メーカー各社も次々と市場投入を検討しており、EV充電用に急速充電器の設置が進んでいます。また、近年地震や災害が多いことから、電力を緊急時に貯めて使用できるV2H(Vehicle to Home)の需要も高まり始めています。

急速充電器

急速充電器 電気工事

急速充電器は普通充電器に比べ、一般的に30分程度で約80%まで充電可能となっており、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適すとされています。一方導入費用が高額だったり、機器・電源設備の設置スペースが必要だったりと、稼働までのハードルが高いと思われがちですが、急速充電器は緩やかな市場拡大が続いています。コネクター数でみた2021年の急速充電器の市場規模は、公共用は微増ですが、職場用が前年比14.3%増、商用車用が17.6%増と増加しています。2022年以降は、普通充電器と同様に2010年頃に設置された充電器の更新が進むとともに、「充電渋滞」への対策や大出力機の追加など増設での需要拡大が予想されています。

(1)「受電設備工事」
急速充電器の動力(電灯)電源を電力会社(構内)から引き込み、引込開閉器盤まで配線する設備工事
(2)「急速充電器設置工事」
急速充電器を基礎(架台)に設置
(3)「電気配線工事」
引込開閉器盤より急速充電器に電源を配線する工事
(4)「付帯設備設置工事」
充電スペースのライン引き、路面標示、告知・表示用看板、屋根、小屋、電灯等の設置
(5)「その他工事」
急速充電器基礎(架台)、路盤工事、監視カメラ、緊急停止、通報設備など

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V2H(Vehicle to Home)

V2H工事 電気工事

V2Hは、家庭用に使用する機器としては、普通充電器と比較しますと電気容量が大きく特殊な施工もあり、工事の際はより一層の注意と高い知識・技術が必要とされます。また太陽光で創った電気をEV(電気自動車)にためることもでき、さらにV2H機器を連係させることでEV(電気自動車)から店舗や住宅側に電源を供給(放電)することも可能です。また災害などの停電時もEVの電源を家庭用の電源に供給でき、同時に太陽光発電も利用できます。災害時のさらなる安心や設置費用の回収を考え、太陽光発電との併用もおすすめします。

(1)「太陽光発電システムの設置工事」
※必要に応じて(工事内容は前出)
(2)「電気配線工事」
家庭用屋内の分電盤からV2H本体・付帯機器等への電気工事
(3)「停電切替設備工事」
切替スイッチ・ブレーカー等収納のボックス類の取り付け(屋内に、停電時に切り替えるスイッチを新設)
(4)「通知・表示設備工事」
必要に応じてV2H通信アダプタを接続し、Wi-Fi無線LANルータを設置し表示する設備
(5)「機器設置工事」
V2H用基礎を製作し、設置する工事

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まとめ

以上のように、普段私たちが不自由なく電気を使用できている背景には、こうした幅広い電気計装工事が存在しています。カーボンニュートラルの時代に向けて、EV(電気自動車)用の急速充電器やV2H(Vehicle to Home)など、“電気の活用”に関心が高まっている今だからこそ、電気計装工事とは実際どんなことが行われているのか、疑問や不安を払拭して頂ければと思います。
当社では、「一般電気工事」、「給油所電気工事」、「プラント・工場等の電気・計装設備・防爆工事」、「太陽光発電設備設置工事」の4部門で数多くの実績があります。また、システム計画や補助金等の調査、設計・施工からO&M(保守・メンテンナス)のすべてに対応しております。電気消計装工事以外にも、建設・土木工事や内外装工事なども一括でお任せください。「建てる」から「解体する」までワンストップでサポート致します。お困りごとなどございましたら、まずはお気軽にお問合せください。

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