特集

2021.12.28

# 急速充電器設置工事# 工事# その他

電気自動車普及に必要不可欠!急速充電工事とは?その仕組みと特徴を解説

electrical

2021年から2022年年頭にかけて、グローバルでEV(電気自動車)バブルといえるほど、自動車メーカーやIT関連メーカー等による急激なEVシフトが表面化しています。ここで、EV・電気自動車とはどういうもので、充電できるのはどこなのでしょうか。

EV:電気自動車は、外部電源から車載のバッテリーに充電した電気を用いて、電動モーターを動力源として走行する車です。ガソリンを使用しないので、走行時の二酸化炭素(CO2)排出量はゼロ。これからの時代における重要なエコカーになっていくでしょう。
PHV:プラグインハイブリッド自動車とは
電気自動車とハイブリッド自動車の長所を合わせて進化させた車です。充電することもできてその電気を使い切ってもそのままハイブリッド自動車として走行することができるので電池切れの心配がありません。近距離から長距離のドライブまで安心してお乗りいただけます。
FCV:燃料電池自動車とは
水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を作る燃料電池を搭載し、そこで作られた電気を動力源としてモーターで走行する車です。燃料となる水素は多種多様な原料から作ることが可能です。走行中に排出されるのは、水のみでCO2の排出はゼロです。


急速充電と普通充電の違い


充電設備は大きく普通充電設備と急速充電設備の二つに分かれます。
・設置スペースについて
普通充電設備はコンパクトで戸建住宅や商業ビル、屋外駐車場等比較的手軽に設置できますが、急速充電設備は機器の設置スペースが必要となるのが違いです。
・充電時間について急速充電設備の大容量タイプは空に近い状態の電池を80%まで充電するのに15分~40分、中容量タイプでは30分~80分程度かかります。
普通充電設備は単相交流100Vコンセントまたは単相200Vコンセントを使用し、8時間から14時間程度かかります。(又、屋外駐車場向けとしてポール型普通充電器(単相200V)も用意されています。こちらはケーブル無しのコンセント型タイプと、ケーブル付きタイプの2種類があり、ケーブル無しタイプの充電器においては、どのコンセントが設置されているかによって、充電できる車種が限られる場合があります。)
・電源設備について
急速充電設備には電源に主に3相200Vを使用しています。大容量/中容量タイプがあり、充電器を製造しているメーカーにもよりますが、大容量タイプが40kw/50kw、つまり電池がほぼ0に近い状態から80%まで充電するのに15分~40分程度で、中容量タイプが20Kw、同じく80%まで充電するのに30分~80分程度です。いずれの場合も、急速充電はバッテリー残量がほとんど無い場合、業務用で車両を頻繁に利用する場合を想定したものです。現在日本では、道の駅、ガソリンスタンド、高速自動車道のSA、カーディーラー、商業施設などへの設置が進められています。普通充電設備は単相200vまたは100v電源を使用しており、100vコンセント、単相200vコンセント、ポール型普通充電器(単相200v)に大きく分けられます。

参考:経済産業省  充電設備について

EV急速充電器ラインナップ

ものづくり・都市まちづくり・医薬食品技術における情報を集めた国内最大級の技術データベースサイトであるイプロスに掲載されている急速充電器 のランキングは下記の通りです。
1.EV急速充電器『Terra DC』ABBジャパン 
設置コストを大幅に削減、柔軟性を考慮
2.電気自動車用 省スペース型急速充電器 ニチコン株式会社 
狭いところにも設置可能
3.EV/PHV対応急速充電器 SDQC2F150UT4415-BM  新電元工業株式会社 
充電時間短縮!最大出力150kw
4.EV用急速充電器『RAPIDAS-X』JFEテクノス株式会社
将来の高性能EVに備えた出力50kwのEV用急速充電器
5.EV用急速充電器『Terra HP』 ABBジャパン
複数台の充電ポストを要する充電ステーション向け。費用対効果の高い充電器
<参考> 急速充電器 – 企業15社の製品一覧とランキング

急速充電器のメリット

 EV充電はガソリン給油と比較されることが多く、給油並みのスピードを実現する「超急速充電」が求められがちです。しかしながら、EVならガソリンスタンドに行かなくても、クルマを使わない時間に駐車場でエネルギー補給できるというメリットがあります。
急速充電器はより高い電圧で電流を流すことで、一般的に30分程度で約80%まで充電可能となっており、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適しています。
又、利用者から充電サービス料金を課金システム等で徴収でき、さらに宣伝効果・集客効果も期待できます。

急速充電器のデメリット

導入費用がとても高額で、機器・電源設備の設置スペースが必要です。
更に動力電源で設備容量が急速充電器の機器分(一般的には50kw程度)必要になり、課金システム(システムサービス会社と契約)も必要な場合もあります。

普通充電器のメリット

設備に大きな費用が掛からず費用面で設置し易いのがあり、設置スペースをあまり必要とせず手軽に設置できます。
又、停めている長い時間を使って充電電力の平準化や調整ができ、電力に余裕がある時間帯を選んで充電できます。

普通充電器のデメリット

充電時間がかなり長く、コンセント型は別に充電器が必要な場合があります。又住宅用で単相200vコンセントが使用できない場合があり、専用のコンセントが別に設置する必要があります。

普通充電器は充電に時間はかかるものの、急速充電器と比較すると設備導入費用の負担が少なく、住宅や事務所や宿泊施設など長時間駐車する場所での日々の基礎的な充電に適しています。
充電シーン毎にそれぞれ適切な充電器を整備することが重要です。EV充電は、「普通充電」と「急速充電」の上手な併用がおすすめです

充電用コンセント(単相200V・100V)について

普通充電用のコンセントには単相200Vと100Vの二種類があります。
単相交流100Vまたは200Vを使用し、100Vでは1時間でおよそ5~10km程度走行可能な充電が可能です。又単相200Vでは30分でおよそ5~10km程度走行可能な充電が可能な充電器です。

ポール型普通充電器について

屋外の普通充電に使用されるポール型普通充電器は、ケーブル無し、つまりコンセント型タイプの充電器とケーブル付きタイプの充電器の二種類があります。ケーブル無しタイプの充電器においては、どのコンセントが設置されているかにより、充電できる車種が限られる場合があります。ケーブル付きタイプのポール型普通充電器においては、一部電気自動車の充電を行う事のできない種類があります 。

EV・PHV用充電設備導入に利用できる補助金

CEV、EV・PHV用充電設備、水素ステーションの補助金交付_一般社団法人次世代自動車振興センター

・補助金申請から補助金交付までの流れと提出期限
R3年度補正事業の申請については、引き続きオンライン申請システムによる申請

「補助金申請から補助金交付までの流れ」と「提出期限」
R3年度補正事業の申請については、引き続きオンライン申請システムによる申請となります。
設置場所ごとに申請受付開始時期が異なります。下記スケジュールで、順次受付を開始していきます。
令和4年3月31日(木)開始 「商業施設・宿泊施設等(下記以外の施設・駐車場)」
令和4年4月 7日(木)予定 「マンション、月極駐車場、事務所・工場」
令和4月4月14日(木)予定 「高速道路・道の駅・給油所・公道・空白地域」

申請の手引き

オンライン申請システム操作ガイド


詳しくはHPを参照

EV・PHEV用の充電器設置なら朝日エティックにお問い合わせ下さい