特集

2021.09.24

# 工事# その他

カーボンニュートラルに向け注目!電気自動車(EV)から家へ給電できる「V2L」「V2H」とは?

電気自動車(EV)に関する技術のひとつとして、「V2L」や「V2H」という言葉を耳にするようになりました。経産省と環境省による令和2年度第3次補正予算CEV補助金事業の対象になったことで注目されています。これらの技術でどんなことが実現でき、どのような装置が必要なのでしょうか。
「V2H」とは「Vehicle to Home」の略で電気自動車を充電するだけではなく、貯めた電気をご家庭で使用する仕組みです。
「V2L」(Vehicle to Load)とは、電気自動車(EV)の蓄電能力、プラグインハイブリッド車(PHV)の発電・蓄電能力、燃料電池車(FCV)の発電能力を活用して電気機器に電力供給を行う仕組みです。
近年地震や災害が多いことから、電力を緊急時に貯めておける蓄電池の需要が高まり始めています。
電気自動車(EV)の普及と共に、蓄電池よりも大容量で電気自動車の走行コストも安くなる事から、節約や非常用電源といった観点からもV2Hへの関心が高まりつつあります。
太陽光発電システムで作った電力は家庭内で使用する為に、パワーコンディショナーという機器を通す事によって、EV/PHVの大容量バッテリーから電力を取り出し、分電盤を通じて家庭の電力として使用できます。
それと同様に、電気自動車(EV)の電力を家庭内に給電する場合にもパワーコンディショナーにかわる装置を設置する必要があります。
その役割を果たすのがV2H機器で、各種メーカーから様々な機種が販売されています。
 太陽光発電システムを導入済である、太陽光発電システム未導入、売電のみなど様々な用途がありますので各家庭に最適な機種を選ぶことが重要です。

カーボンニュートラル | 照明のLED化は2030年までに!を見る

V2Hのメリット

・家庭用のコンセントに比較して充電時間が短い
・電気料金の節約に貢献できる
・停電時にバックアップ用電源として機能する。
・一般的な蓄電池と比べて、電気自動車の電池容量が大きい。
・自治体により補助金を受け取れる

V2Hのデメリット

・ガソリン車の給油と比較すると充電に時間がかかる
・充電スタンドの数が少ない
・一回の充電で走行可能になる距離が、ガソリン車に比べて短い
・費用がかかる

V2Hの導入に必要なもの

電気自動車(EV)に蓄えた電気を家庭で使用できるようにする「V2Hシステム」を導入するためには、「V2H充放電器」と「V2H対応の電気自動車(EV)」が必要です。

V2H充放電器(EV用パワーコンディショナ)の種類

V2H充放電器は、電気自動車と住宅の分電盤を繋ぎ、電気のやり取りを行うために必要な機器で、「EV用パワーコンディショナ」とも呼ばれています。

非系統連系

太陽光発電を設置していない、または設置済みであっても、太陽光発電を「売電」にのみ利用しているケースに適しています。ただし、EV/PHVからの給電中は電力会社からの電気を利用することができません。注意点として、電気使用量がEVからの給電量を上回ると給電は停止し、電力会社からの電力供給に切り替わる際に瞬時停電※(瞬断)が発生してしまうことが挙げられます。

系統連系

太陽光発電を既に設置済みで、発電した電気を自家消費している家庭がこのタイプを使えます。太陽光発電の電力、EVから給電した電力、電力会社からの電力を同時に使用することができるので安心です。
太陽光発電設備設置(ENEOS様)事例をみる

V2H機器を製造しているメーカー

主に
ニチコン株式会社
株式会社デンソー
株式会社東光高岳
の3社となります。
※三菱電機のEV用パワーコンディショナ「SMART V2H」の受注は、2021年3月で終了
ニチコン,デンソーのV2H機器は「系統連系」タイプ
東光高岳のV2H機器は「系統非連系」タイプ


店舗や看板の省エネ化 ソリューションを見る

カーボンニュートラル | 照明のLED化は2030年までに!を見る

V2H対応車種

V2Hに対応している電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)のメーカー・車種の例
*詳しくは各メーカーのHPを確認してください。

日産:リーフ、e-NV200
三菱:i-MiEV、MINICAB-MiEV VAN・TRUCK、エクリプスクロス(PHEVモデル)、アウトランダーPHEV
トヨタ:プリウスPHV
ホンダ:Honda e
現在のところV2Hに対応した外車はありません。電気自動車として有名なテスラも、V2Hは未対応です。

V2H価格

本体費用と設置費用がかかります。
設置費用は、販売店が建築図面の確認や設置予定場所の調査後、見積りというのがほとんどです。
・ニチコン株式会社 EVパワー・ステーション  39.8万円~ 別途工事費が必要です 詳しく見る
・株式会社デンソー V2H-充放電器 費用については要問合せ 詳しく見る
・株式会社東光高岳 Smaneco  費用については問い合わせ 詳しく見る

V2H充放電器(EV用パワーコンディショナ)を購入して設置する場合、工事が必要になります。そのため、機器の購入費の他に、おおよそ以下の工事費が必要となります。
V2Hの工事費の目安:約30~40万円(税込)
※工事費は依頼する工事業者によって異なります

V2H補助金

V2Hを導入する際、充放電器(EV用パワーコンディショナ)の設備費・工事費と、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などに対して、経済産業省および環境省などから補助金が出ています。
2021年度に、経済産業省および環境省から交付されているV2H補助金は下記の通りです。

経済産業省の電気自動車(EV)補助金
EV車両:上限60万円
PHV車両:上限30万円
FCV車両:上限250万円
※補助額は、車種によって変わります。

経済産業省のV2H補助金
充放電設備費:1/2補助、上限75万円
充放電工事費:上限40万円(個人)
※補助額は、V2Hの設備によって変わります。

環境省の電気自動車(EV)補助金
EV車両:上限80万円
PHV車両:上限40万円
FCV車両:上限250万円
※補助額は、車種によって変わります。

環境省のV2H補助金
充放電設備費:1/2補助、上限75万円
充放電工事費:上限40万円(個人)/上限95万円(法人等)
※補助額は、V2Hの設備によって変わります。

朝日エティックのV2Hトータルサポート

朝日エティックでは脱炭素社会の実現を目的としたV2Hシステムの導入を促進するため、ご検討されているお客様に
最適なサービスをご提供致します。

各種メーカーのV2H機器に対応しており、販売・施工・運用・保守をワンストップで提供致します。
V2Hに関する専門の技術スタッフが「どの機器を選んだらいいのかわからない」
「費用はどれくらいかかるのか教えてほしい」などお客様の疑問や不安を解消し、
それぞれ最適なソリューションをご提案いたしますので、是非お気軽にご相談ください。