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公開日:2023.01.05 最終更新日:2026.01.20

# 看板# 製品

失敗しない看板製作|カッティングシート(マーキングフィルム)選定とプロへの相談

マーキングフィルム(カッティングシート)による看板製作

「店舗の集客力を高めたい」「オフィスエントランスに企業の顔を創りたい」「施設の視認性を向上させたい」。ビジネスにおける看板やサインの役割は多岐にわたります。その意匠面を効果的に製作する方法の一つに「フィルム貼り」があります。本記事では、法人のお客様が看板製作を検討される際に不可欠な「マーキングフィルム(カッティングシート)」に焦点を当て、そのメリット・デメリット、屋内外用ごとの特徴、そして品質を左右するプロの施工方法まで、詳しく解説いたします。貴社のビジネス目標達成に貢献する、最適なサイン製作の一助となれば幸いです。
 

マーキングフィルム・カッティングシートの万能性

「マーキングフィルム」とは、鮮やかな色彩と優れた粘着性を持ち、企業のブランディングや情報伝達を担う装飾用フィルムの総称です。特に「カッティングシート」という名称は広く知られていますが、これは株式会社中川ケミカル様の登録商標であり、一般的に「マーキングフィルム」という広範な呼称が用いられます。

主な基材はポリ塩化ビニル(塩ビ)であり、この素材が選ばれる理由は、コスト効率の高さに加え、優れた加工性、耐久性、そして多彩な色表現が可能であるためです。あらかじめフィルムをカッティングマシンで意匠データ通りに形状カットされたフィルムは、アクリル、FFシート、パナグラシート、壁面パネル、ガラス面など、様々な基材に貼付され、屋内外を問わず多岐にわたる看板に活用されています。

「マーキングフィルム看板」のメリット・デメリット

メリット・強み

マーキングフィルム・カッティングシートの屋外耐候性

(1)屋外耐候性に優れている
多くのマーキングフィルムは、雨、風、紫外線といった厳しい屋外環境に強い特長を持っています。適切なフィルムを選定しプロの施工を行うことで、看板の仕様や設置されている場所・地理的条件にもよりますが、5~7年という長期にわたる使用が可能です。これにより、頻繁なサインの交換や修繕にかかるコストと手間を削減し、ランニングコストを抑えながらも企業イメージを安定的に発信し続けることができます。

マーキングフィルム・カッティングシートの発色

(2)鮮やかな発色で人目を引く
単色ではありますが色の種類が豊富な為、企業ロゴやブランドカラーを正確に表現し、見る人の記憶に残る強い視覚的インパクトを与えることができます。インクジェット印刷とは異なり、フィルム自体に色が練り込まれているため、塗装では難しい均一で鮮やかな色彩を安定して実現します。また文字やロゴを切り抜いて貼れば、下地の素材・色を活かした看板になります。

マーキングフィルム・カッティングシートの柔軟性

(3)多様な素材への適応力
マーキングフィルムは非常に柔軟性が高く、ガラス、アクリル、プラスチック、ステンレスなど、さまざまな面に貼付が可能です。複雑な形状のカットも可能なため、文字やロゴ、装飾模様など自由に表現でき、デザインの可能性を広げ、ビジネスの多様なニーズに応えます。ただし凹凸が激しい面は貼りにくい為、その場合はアルミ複合版やアクリル板などの平滑な板材に貼ってから設置します。

マーキングフィルム・カッティングシートのカラーバリエーション

(4)豊富なカラーバリエーション
単色だけでなく、メタリック、蛍光、透過、マットなど、多彩な質感と機能を持つフィルムが存在します。これにより、企業のCI(コーポレートアイデンティティ)に合わせた精密な色指定が可能となり、ブランドイメージの一貫性を保ちます。また、特定のメーカーの色品番を指定することで、色イメージの齟齬を未然に防ぎ、スムーズな製作プロセスを実現します。

デメリット・弱み

マーキングフィルム・カッティングシート複雑な形

(1)微細な表現における技術的制約
マーキングフィルムは特性上、極端に小さな文字や細い線、鋭角なデザインの表現には限界があります。こうした微細な部分は接着面積が小さく、特に屋外では剥がれや耐久性低下のリスクが高まります。また、デザインの複雑さによってはカットが難しく、適切なパーツ間隔が必要になる場合もあります。
精密なデザインをご検討の際は、事前に専門の製作会社へご相談いただくことで、実現可能性や最適な製作方法について具体的なアドバイスを得ることができます。施工後のトラブルを防ぎ、イメージ通りの仕上がりを実現するためにも、早い段階でのご相談をおすすめします。

マーキングフィルム・カッティングシートの色展開

(2)グラデーション・写真表現には不向き
マーキングフィルムは単色のシートをカットして貼り合わせる製作方法のため、写真のような複雑なグラデーション表現や多色表現、繊細な色の階調を再現することはできません。こうした表現が求められる場合は、インクジェット印刷など他の製作方法を検討する必要があります。
一方で、マーキングフィルムは企業ロゴや文字、シンプルなグラフィックをシャープかつ高い視認性で表現できる点が特長です。複数の単色フィルムを効果的に組み合わせることで、シンプルでありながらも力強く、洗練されたブランドイメージを演出できます。

「マーキングフィルム」の活用場所

マーキングフィルムは、その高い意匠性と機能性から、多様なビジネスシーンで戦略的に活用されています。単なる装飾に留まらず、企業の「ブランディング強化」、「情報伝達の効率化」、そして「顧客体験の向上」を同時に実現する、極めて投資対効果の高いツールです。

大型看板の面板

マーキングフィルム・カッティングシートの看板(大型看板の面板)

店舗や施設を象徴する大型の屋外看板は、マーキングフィルムの最も効果的な活用場所の一つです。
 
(1)ムラのない美しさ
水貼り等の高度な技術により、広範囲の面も気泡やシワなく仕上げます。至近距離でも美しい仕上がりは、ブランドの品格を担保します。
(2)屋外環境にも強い
仕様や設置場所・地理的条件にもよりますが、5~7年という長期耐候性があります。
遠方からの視認性を高め、ブランドの存在感を強くアピールし、安定的な集客に貢献します。

店舗のガラス面・ウィンドウサイン

マーキングフィルム・カッティングシートの看板(店舗のガラス面・ウィンドウサイン)

人通りの多い路面店や商業施設において、ガラス面は「最大の広告スペース」です。
 
(1)ブランド訴求
ブランドカラーやロゴを効果的に配置し、一目で「何のお店か」を伝えます。統一感のある外観で信頼を高め、ブランドの認知度を確実に引き上げます。
(2)集客・誘導
営業時間やキャンペーン情報を掲示することで、立ち止まるきっかけを作ります。情報の「見える化」により、初見のお客様でも安心して入店できる心理的ハードルを下げます。
(3)インパクト最大化
ガラス面をフル活用すれば、平面でありながら圧倒的な存在感を放つ大型看板として機能します。

オフィスの入り口

マーキングフィルム・カッティングシートの看板(エントランスなど)

来客が最初に目にする企業の第一印象を決定づける重要なブランディングスポットです。
 
(1)取付面を傷つけない施工
壁面への穴あけが不要なため、原状回復が必要な賃貸オフィスにも最適です。壁の資産価値を損なうことなく、低リスクで導入いただけます。
(2)変更・移転への高い対応力
接着材による貼り付けのため、CI(企業ロゴ)の刷新や移転時の取り外しもスムーズです。将来的なコストを抑えつつ、常に最新のブランドイメージを維持できます。

会議室などのルーム名

マーキングフィルム・カッティングシートの看板(会議室などのルーム名)

室内のサインとして活用することで、訪問者や従業員の利便性を飛躍的に高めます。
 
(1)視認性の高い案内板
各部屋に名称や番号を明記することで、利用者が迷うストレスを解消します。オフィス内の機能性向上に期待ができます。
(2)短期間のリニューアルに対応
貼り付けるだけの簡単設置で、組織変更による部屋名の追加もスムーズです。短期間のリニューアルにも、迅速かつ低コストで対応可能です。

最適なフィルム選定と、専門家へのご相談の重要性

マーキングフィルム・カッティングシートのトラブル(チョーキング)

チョーキング現象

マーキングフィルム・カッティングシートのトラブル(ひび割れ)

ひび割れ現象

【最適なフィルム選定】
看板やサインの意匠面に、ひび割れや粉吹き(チョーキング現象)などの劣化が生じることは、企業のブランドイメージ低下に直結し、集客や信頼性に悪影響を及ぼしかねません。これらのトラブルの多くは、設置環境や使用条件に合わないフィルムを選定してしまったことが原因で発生します。一度設置したサインを頻繁に作り直すことは、予期せぬコスト発生にも繋がるため、最初の段階での的確なフィルム選定が非常に重要です。

【専門家へのご相談の重要性】
市場には数多くのマーキングフィルムが存在し、その選定には専門的な知識と豊富な経験が不可欠です。当社のような看板製作のプロフェッショナルにご相談いただくことで、貴社の目的、デザイン、予算、そして設置環境(日当たり、風雨、気温など)を総合的に考慮し、最適なフィルムを提案し、長期にわたり効果を発揮するサイン製作をお手伝いいたします。

屋外看板用のフィルム
太陽光、雨風、気温変化に耐える優れた耐候性と粘着性が特徴で、変形・変色・劣化等の変質を起こしにくい性質も持っています。屋外耐候性の目安は各メーカーのブランドごとに定められていますが、代表的な耐候性の目安として、短期(数か月~1年程度)、中期(3~5年程度)、中長期(5~7年程度)、長期(8年程度)となっています。
看板の設置期間やメンテナンスサイクルに合わせて、適切な耐久性のフィルムを選ぶことで、長期的な視点でのコスト効率と安定したブランド発信を実現します。
屋内看板のフィルム
屋外用ほどの耐候性は不要なため、コスト効率に優れ、多様なデザインに対応します。
ほとんどのシートが表面と裏面(粘着面)は同じ色ですが、裏面にグレーや白色が付いているタイプもあります。表裏が同じ色のシートは、店舗のガラス面など内側からも外側からも見る可能性がある際にも最適です。
内照式看板のフィルム
内照式看板やディスプレイ用には光を均一に透過させる「透過タイプ」が最適です(メーカーによっては透過・透明・半透明タイプと表現しています)。
企業のロゴやメッセージを夜間でも鮮やかに演出し、高い視認性と訴求力を発揮します。基本的に内照式看板などは全面に光が入りますが、部分的な光の遮断が必要な場合は、3Mスコッチカルのブロックアウトフィルムなどの活用も有効です。
ガラス面貼付のフィルム
フィルムによっては、日光により熱割れが生じる可能性がある為、各フィルムメーカーも注意喚起を行っています。直射日光の当たるガラス面にフィルムを貼る場合は、別途仕様などを確認することをお勧めいたします。

「マーキングフィルム」の貼付け方法

マーキングフィルム・カッティングシート貼付け方法(ホットジェット)

大きく分けて「素貼り(ドライ)」と「水貼り」の2種類あります。素材、大きさ、設置する場所などを考慮したうえで、最適な貼付け方法を選択します。
成形品など立体的な所はホットジェットで柔らかくしてから引き延ばすように貼り付けていきます。大型や特殊な形状に貼り付ける際は特に技術を要しますので、マーキングフィルムの美しさと耐久性を最大限に引き出すためにも、専門的な知識と熟練した技術による施工が不可欠です。

素貼り/ドライ

マーキングフィルム・カッティングシート素張り(ドライ)

カッティング処理されたフィルムにリタックフィルム(主に和紙を使用)を重ねておきます。貼付け作業時に裏面のフィルムをはがし、リタックフィルムに必要な意匠部分を移し、施工面に貼付け、リタックフィルム(和紙)を剥がして完成させます。

【長所】
・細かい文字でも貼付ける事が可能
・垂直面や、水気を嫌う場所でも作業が可能
【短所】
・失敗して貼り直す事が困難
・リタックフィルムを剥がす時に、
 下地の塗装面も剥がれる事がある

水貼り

マーキングフィルム・カッティングシート水貼り

水1リットルに対して、家庭用の食器用洗剤を0.3%程度混ぜた水を使用して、フィルムを貼る方法です。当社工場ではまずアクリル/シート等の素材表面のゴミを水で洗い流し、厚みの半分まで切り込みを入れたハーフカットフィルムを貼付け、余分な水を外に押し出した後、不要部分のフィルムをめくり完成させます。

【長所】
・大きな面積を貼る時に効率が良い
・水が残っているうちは、何回でも貼り直すことが可能
・素貼りに比べて、作業工程が少ない
・素貼りよりも密着が良い
【短所】
・細かい文字を貼るのは苦手
・垂直面での作業は困難

【○】 貼付けやすい素材【×】 貼付けにくい素材
▼表面が滑らかな素材・面
アルミ複合板、ガラス、金属、ステンレス、プラスチック、塗装済の木材、鏡 など
▼表面に凹凸がある素材・面
ガラス、金属、プラスチック、塗装無の木材、布、コンクリート など

「マーキングフィルムを使った看板製作」は、朝日エティックにお任せください

マーキングフィルム・カッティングシートの看板製作

マーキングフィルムは、看板製作の概念を「書く」から「貼る」へと進化させ、今日のサイン業界において必要不可欠な素材となりました。これにより、企業のCI(コーポレートアイデンティティ)を忠実に再現する色指定や、精緻なデータ通りの形状カットによる均一で高品質なサイン製作が可能となっています。
市場には「屋内用・装飾用マーキングフィルム」から「屋外用マーキングフィルム」まで、様々な機能や特性を持つ多種多様な製品が展開されています。これらの膨大な選択肢の中から、お客様の目的、設置環境、ご予算に合致する最適なフィルムを選び出すには、専門的な知識と豊富な経験が不可欠です。

当社にご依頼いただくメリット

【1】主要メーカー製品の豊富な取り扱い
当社は、3M、リンテック、中川ケミカル、トーヨーケムをはじめとする、主要マーキングフィルムメーカー各社の製品を幅広く取り扱っております。これにより、お客様のあらゆるニーズと目的に合わせた最適なフィルムをご提案することが可能です。

【2】企画・デザインから施工・設置まで一貫サポート
お客様のご要望を深く理解し、最適なサインプランを立案します。デザイン、フィルム選定、製作、そして熟練の職人による高品質な施工・設置まで、一貫した体制でサポートいたします。

【3】豊富な実績
店舗、オフィス、商業施設、公共施設など、様々な業界・業種のお客様において、マーキングフィルムを活用したサイン製作の豊富な実績がございます。また小型から大型まであらゆる看板種類に精通しております。

【4】安心のアフターフォロー
サイン設置後も、お客様が安心してご活用いただけるよう、継続的なサポート体制を整えております。定期的なメンテナンスに関するご相談はもちろん、ビジネス環境の変化に伴うデザインの更新、移転やリニューアル時の撤去作業、あるいは予期せぬ事態が発生した際など、何かお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。