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2021.05.17

# 工事

店舗デザイン・内装会社の選び方 | (1)内装会社の種類

店舗の新規出店で内装工事は避けて通れません。ここでは、何もわからないまま突然「店舗開発担当」になった方でも参考になる内装会社の選び方を2回に分けてお伝えします。
今回は、内装会社の3つの種類と資格についてです。

interior

店舗の内装工事の発注までには多くの工程が必要です。
内装会社の選定は、物件を見つけて出店時期の目途がついてからでは遅いので、早く検討しておく必要があります。

▼発注までの主な工程
1. 内装会社を探す(web検索・紹介等)
2. 問い合わせ〜打ち合わせ日程の調整
3. 内装会社によるヒヤリング(打ち合わせ)
4. 現地調査
5.内装会社から見積もりとプランの提案
6. 検討
7. 発注

いざ発注しようと依頼先を探しても、会社ごとに得意分野も費用も違いすぐには決められません。より良い判断をするために、知っておくと役立つ基本的な知識として、店舗デザイン・内装会社の種類と、選定の際に見るべきポイントを解説します。

店舗デザイン・内装会社は主に3種類

内装会社は、業務内容・得意分野・価格帯などがそれぞれ異なります。物件の規模・業種・施工内容・価格などにより、適切な内装会社を選ぶと良いでしょう。

1. デザイン専門の設計事務所
デザインと設計業務のみを行います。
デザイナー・設計士が所属し、デザイン・図面をつくり、それをもとに施工会社が工事を行います。設計完了後、施工会社の選定と見積もりが必要になるため、設計・施工を一括で依頼する場合と比べて工事完了までの期間が長くなります。メリットとしては、デザイン性の高いプランを考えてもらえる点ですが、デザイン考案の付加価値が発生するためデザイン費が別途かかることになります。予算に余裕があり、デザイン性を追求したい場合におすすめです。

2. 設計と施工を行う内装会社
設計・施工を一括して行うため、発注から工事完了までの期間を短縮でき、早く開業することができます。自社で職人がいない場合は、工務店に直接依頼するより費用がかかりますが、資材の入手経路が豊富で、優秀な専門会社と協業していることが多く、現場での工程管理能力が高いです。一般建設業許可または特定建設業許可、どちらかの許可を持っていることが多いです。
予算は程々で、プランやデザインのイメージが固まっていない場合におすすめです。

3. 施工メインの内装会社(工務店など含む)
デザインや提案に力を入れていないため、発注オーナー自身が「どのような工事を依頼するか」を明確にしておく必要があります。最大のメリットは、直接工事を依頼するため、費用を抑えることができる点です。施工箇所が明確で価格を抑えたい場合におすすめです。

内装会社が持っている資格の種類

内装会社が、デザイン設計業務を請け負ったり内装工事を受注するために、必要な登録や許可などがあります。
設計やデザインは「建築士事務所登録」 、施工は「一般建設業許可(各都道府県知事許可)」 「特定建設業許可(国土交通大臣許可)」 があります。ちなみに、設計で重要なのは、資格の有無と過去の実績です。
施工に関しては、受注できる金額が法律で決まっているため、建設業許可を取得している会社に発注することをおすすめします。ただし、500万円以下の工事であれば、建設業許可をもっていなくても受注可能なため、建設業許可を持っていることが信頼できる、建設業許可を持っていないことが信頼できない、という意味ではありませんので、工事の規模などにより個別に判断する必要があります。
例えば、「特定建設業許可」を持つ大手チェーン店の実績が多い会社が、必ずしも独立中小店舗も得意であるとは限りません。はじめて飲食店を開業する場合は、許可の種類のみで判断するのではなく、中小規模の飲食店の実績が豊富な会社に依頼する方が、リスク軽減に繋がります。

まとめ

内装会社の種類を3つに分けてご紹介しました。
物件の規模や工事の内容、予算や工期などにより最適な内装会社の種類を選ぶことが大切です。
当社では、全国展開のチェーン店やカーディーラーなどのロードサイド店舗の経年劣化や業態変更による内装工事や、オフィス移転による現状回復など幅広い内装工事に対応が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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