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2021.08.06

# 工事# その他

看板の安全点検に関する注意点 | SDGs目標実現を目指して

屋外に設置されている看板は、歩行者や車両に対する目印や誘導など重要な役割を果たしています。屋外看板は大型のものが多いため、落下や倒壊に伴う事故の影響は甚大です。数年前にも、看板落下による痛ましい人身事故が発生しており、屋外看板の安全性に対する注目が集まっています。

企業の社会的責任として、看板の落下や倒壊事故は、絶対に避けなければなりません。
仮にそのような事故が発生した場合、企業ブランドや店舗の運営に与える影響は計り知れません。

2015年の国連サミットで採択されたSDGsにもリストアップされているように、住み続けられるまちづくりの実現を目指して、屋外看板の安全管理に取組んで頂けますと幸いです。

点検を行う前にすべきこと

屋外広告物設置許可のある物件に関しては、管轄する行政が定める期間毎に継続許可申請を行う必要があり、継続申請時に点検結果報告書を添付する必要があります。

多くの行政では、継続許可申請期限前に、設置者に対して書面による通知を発行しますので、そちらを待って受動的に手続きを行えば問題ありません。一部の行政では、先述の通知発行を行いませんので、設置者が継続許可期限を把握し、能動的に継続許可申請手続きを行う必要があります。

また、適用除外などの理由から、屋外広告物設置許可のない物件に関しては、設置者自らが能動的な対応をしない限り、点検のタイミングがありませんので、こちらは特に運用上の注意が必要です。

以上の通り、点検を実施する前にするべきことは、設置者自らが、どの店舗にどのような看板が設置されているか、また、それらの看板の屋外広告物設置許可期限、過去の点検実施日・点検結果を把握することです。これらの情報を正確に把握した上で、中長期的な点検計画を立案し、運用していく必要があります。


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現場における目視点検の限界

通常、屋外看板の点検は、設置された状態において、作業員による目視で行います。
屋外看板は高所に設置されている場合が多く、その場合は高所作業車を用いて点検を実施しますので、高所作業車でアクセスが出来ない箇所は点検を行うことが出来ません。

また、設置された状態での点検となるため、建築側に隠れている取合い箇所や、看板の部材が重なっている箇所など、目視では確認出来ない部位が一定程度存在します。
万全を期すためには、看板を一時撤去の上、工場へ持ち帰り、オーバーホール(全て分解し、点検・清掃の上、再組立て)が出来れば良いのですが、看板の機能上、一時的な撤去は許されませんし、仮に実施する場合、代替看板の用意やオーバーホールの実施に多大なる費用が発生するため、現実的ではありません。

このように、屋外看板に求められている機能や現実的な維持費の観点から、現場において設置された状態で点検が実施されています。このような方法では点検が出来ない箇所がある、つまり状態確認が出来ていないリスク要因が潜んでいるということを理解しておく必要があります。

点検仕様(点検項目)の策定

屋外看板の安全点検に関しては、国土交通省より発行されている「屋外広告物の安全点検に関する指針(案)」が参考になると思いますので、参照頂ければと思います。
https://www.mlit.go.jp/common/001194384.pdf

屋外看板は、看板のタイプや構造を確認の上、不具合が発生しやすい箇所を特定し、点検仕様を検討する必要があります。
その際、設置されている屋外看板の図面類を看板設置者より看板工事会社へ共有し、看板設置者と看板工事会社が共同で点検仕様を策定することをお勧めします。設置者として、屋外看板の安全管理へ積極的に関わる姿勢を見せ、より良い点検仕様を完成頂きたいと思います。

又点検仕様を策定する際、予想される不具合や事故とそれらを防止するための点検項目をセットで明文化することをお勧めします。
想定している不具合や事故の記載が無く、点検項目のみが列記されている場合、点検作業員としては点検の意図が分からず、単なる作業になってしまいます。

点検の意義や目的を共有することで、点検作業員の意識を向上させることができ、確実な点検実施のみならず、点検項目に含まれない想定外の不良への気づきも促進されるでしょう。

点検サイクルの考え方

多くの自治体では、屋外広告物設置許可を3年毎に継続する必要があります。つまり、3年毎の屋外看板点検を求めています。
ご存じの通り、屋外環境は看板が設置されているエリアにより様々です

例えば、海岸から近いエリアでは塩害の影響があり、屋外看板の材料として多用されている鉄材の腐食が急速に進行します。特に、日本海側の塩害は甚大です。
また、豪雪地域では、融雪剤に含まれる塩化ナトリウムなどの影響で、沿岸エリアと同じように鉄材の腐食が比較的早く進行します。

一方、奄美や沖縄が含まれる南西諸島に設置されている屋外看板は、海岸からの距離が近いだけでなく、台風に伴う強風に頻繁に晒されることになります。
このように、日本国内には大変過酷な屋外環境が存在します。屋外看板の状態や設置されている地理的条件を考慮の上、点検サイクルを検討する必要があります。

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点検後の対応

点検が終わり、看板工事会社から点検報告書が提出されます。当然ながら、老朽化が進んでいる屋外看板は対策工事が必要になります。
例えば、点検工事を1年サイクルで計画する場合、看板の対策工事に関しても、次年の点検が開始される前に、完了している状態が望ましいです。

当年の点検開始前に、昨年点検分の対策工事残がある場合、点検工事と対策工事を並行して実施することになります。
未対策の物件は、落下などの事故が懸念される物件ですので、最優先で行うべき工事です。点検工事との優先順位付けを行う状況に陥らないよう、適切なスケジュールを設定頂きたいと思います。
また、台風シーズンなど、事故が発生しやすい季節もありますので、そのような季節性も考慮し、スケジュールを設定されるとなお良いでしょう。

まとめ

屋外看板の安全点検に関して、事前準備から点検後の対応まで、特に注意すべき点を中心に解説を行いました。冒頭にも記載しましたが、住み続けられるまちづくりのために、屋外看板の安全管理を実施頂けますと幸いです

当社では、北海道から沖縄まで、日本全国で看板工事や保守・メンテナンスサービスを提供しています。看板点検仕様や点検スケジュールの策定から対応させて頂きますので、是非お気軽にお問合せ頂ければと思います。
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