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公開日:2025.01.07 最終更新日:2025.06.30
# 看板
ロードサイド集客のカギ!ポール看板(自立看板)の検討ポイント徹底解説
高い視認性と集客効果を兼ね備えた「ポール看板(自立看板)」は、ロードサイド店舗や大型商業施設などで定番のサインです。自動車での通行が多いエリアにおいて高い誘導効果を発揮し、店舗の立地やブランドを印象づける存在感が魅力のアイテムです。本記事ではポール看板を検討されている方向けに、ポール看板の設置に適した場所や実際に必要な手続きなど、導入に役立つ知識をわかりやすく解説します。
ポール看板とは、基礎を地中に埋め込み単独で自立させる看板を指します。基本的にはポール(柱)を脚として、表示面を上部に取り付けた形をしています。「建植看板」、「自立看板」、「サインポール」など呼称は様々です。
サイズは高さ2m程度のものから10~15m程度に及ぶものまであり、特に大型のものは大通り沿いでよく見ることができます。
地中に基礎を埋め込み設置するため、視認性のほか敷地の状況に応じた判断が必要です。
ポール看板のメリット
継続的な広告効果:高い視認性と認知度の向上
通りに面した敷地の入口に設置することで遠距離からの視認を確保し、店舗の存在を継続的にアピールします。特に車で通行する人々や歩行者に対して効果的で、ブランドが顧客の目に触れる機会を大幅に増加させます。通り沿いに独立している看板のため、建物が奥まったところにある店舗や施設でも有効です。
集客効果:店舗や施設への案内・誘導に活用
ポール看板は店舗の位置をわかりやすく示すため、顧客を店舗や施設へ誘導するのに効果を発揮します。駐車場案内や営業時間などを表示させることで、さらに来店のアクセス性を向上させます。
ブランディング効果:企業や店舗のイメージを強く訴求
ブランドを大きく表示するため、企業や店舗の「顔」としての役割を果たします。デザイン性や高さを活かしたポール看板は、店舗のイメージを担うシンボルとしてアピール活用でき、競合との差別化にも効果を発揮します。
ポール看板の設置に最適な位置とは
ロードサイド店舗において、ポール看板で獲得すべきメインターゲットは「自動車ユーザー」です。ドライバーにとってどのように見えているのかを意識して、最適な位置を検討していきます。看板の主な役割である「認知」と「誘導」に分けて、検討のポイントを見ていきましょう。
認知:遠方からの視認性
人間の視野は両目合わせて180度以上あり、大きく「中心視野」「周辺視野」に分けられます。そのうち物の色や形などをきちんと認識できる範囲は、中心から左右35度までの「中心視野」に限られます。
ドライバーに店舗を発見してもらうにはドライバーの中心視野に看板を出す必要があります。周辺視野の位置で視界に入る看板は情報としてインプットされないため認知されにくくなります。
敷地周辺には他店の看板や街路樹など視界を遮るものがたくさんあるため、検討の際は必ず敷地外から店舗がどのように見えるかをチェックした上で、設置位置を確認していきましょう。運転時はスピードが速くなるほど視野が狭くなっていくことも考慮します。
誘導:入口をわかりやすく示す
認知の次はドライバーに駐車場と入口の位置を明確に伝える必要があります。店舗を認識しても入口の発見が遅れると、結局減速できないまま通過してしまい入場の機会を逃してしまうことになります。
敷地の入口付近にポール看板が設置されている場合、メイン表示の下にIN看板が表示されているものも多く見かけるのではないでしょうか。「矢印」、「IN」、「P」など、一目でわかる情報を適切なサイズや色で表示しましょう。
入口を探している段階では、認識した段階よりもさらにドライバーは敷地に近づいています。認知を目的とした位置よりも低い位置が中心視野になります。
ポール看板の効果を最大に創出するコツ
以上のように、検討段階で敷地の外からどのように見えるかを把握しておくことが重要です。
「実際に建ててみたら他店の看板が被って見えてしまった」「春先になったら街路樹が茂り看板が隠れてしまった」といったことがないように、実際の見え方をできるだけ明らかにしておくことが成功のポイントです。
当社では事前に看板を設置した際のイメージを作成して、見え方をお客様にご確認いただいています。
設置に関わる法律と必要な手続き
ポール看板を設置するときは、事前にいくつかの許可を受ける必要があります。検討の際は予定地域の自治体等に事前に規制や許可について確認することが必要です。ここでは主に2つの法令についてご紹介します。
屋外広告物条例
一定の期間継続して屋外で公衆に向け表示される看板等は「屋外広告物」に該当します。国土交通省が制定した屋外広告物法に基づき、都道府県や市町村などの各自治体は屋外広告物条例を定めています。
屋外広告物条例では、看板(屋外広告物)の掲出が許可もしくは禁止されている区域や、看板の種類に応じて掲出できる面積・高さ・色など、看板に対する様々な規制が定められています。規制の基準や内容は自治体ごとに異なるため、設置予定地域の屋外広告物条例を確認する必要があります。
建築基準法
本体の高さが4mを超える看板は準用工作物となり、工作物確認申請が必要です。(建築基準法第88条)
設計図、地盤調査報告書、構造計算書等を提出し、設計段階で安全上支障がないことを建築主事(または指定確認検査機関)にチェックを受けます。確認済証が発行されてからしか工事に着手することができません。また工事完了後は検査を受け検査済証を取得する必要があります。
この他にも良好な景観の形成のため景観条例が制定されている自治体など、看板設置予定の地域によって様々な規制が設けられています。手戻りがないよう、事前の調査をしっかりと行うことが重要です。
設置の手順
設置までの工程を簡単にご紹介します。工事に必要な作業の参考イメージとしてご確認ください。
事前確認(地盤調査・障害物調査)
ポール看板のような基礎を埋め込む自立看板を建てる場合、まずその土地の地盤がどれだけの重さに耐えられ、沈下に抵抗する力(地耐力)があるかを調べておく必要があります。看板の基礎は地盤調査データを元に設計が行われます。※地盤調査データや看板の設計図は工作物確認申請に必要です。
荷重に耐えられない地盤と判断された場合には、杭工事や地盤改良を実施します。
地盤調査と並んで重要なのが障害物調査です。設置予定地に給排水・ガス・電気・通信等の引込や配管等の埋設物がないか、上空の電線が看板に接触しないか、看板の基礎が隣接する建物や擁壁等の基礎に干渉しないか、入念な調査が必要です。
地盤調査と障害物調査の結果を踏まえ、基礎形状・基礎工法を決定します。
朝日エティックでは、軟弱地盤や障害物のある物件についても、豊富な実績を基に最適なご提案をさせていただきますので、まずはご相談をお願いいたします。
根伐~ベースコンクリート打設
ここでは良好な地盤で一般的に採用する直接基礎(俗に底盤基礎)について説明します。
まずは根伐で基礎を埋め込む穴を掘ります。ベース部分の配筋とアンカーボルトのセットができたら、ベースコンクリートを打ち込みます。コンクリートが固まるまで養生します。
ポール鉄骨建て込み~柱脚コンクリート打設
高所作業車・クレーンなどを用いてポール鉄骨を建てます。柱脚部分(基礎コンクリートと鉄骨の柱を接合する箇所)の配筋、コンクリート打設を行います。
表示部分を設置
最後にクレーンなどを用いて看板のメインとなる表示を上部に設置します。
安全性を保つメンテナンス方法
大型のポール看板は適切に維持管理が行われなければ、看板本体の落下やポールの倒壊など近隣を巻き込む大きな事故に繋がる危険性があります。各自治体では、屋外広告物の所有者や占有者への管理義務として、定期的な安全点検を義務付けています。
大型のため目視など自己点検で完結することが難しく、高所作業車などを用いて専門業者に詳細点検をしてもらう必要があります。外からは何も変わっていない様に見えても、内部で浸水や塩害などによって腐食や劣化が進んでいることがあります。
朝日エティックでは、大型看板の維持管理にも適した充実のアフターフォローをご用意しております。
サポート内容はこちらからご確認いただけます。
導入事例
ポール看板は形状などによりいくつかの種類に分類できますが、分類方法は企業により様々です。どの形を採用するかは、「何を表示したいか」「どのようなターゲットに見せたいか」など目的によって異なってきます。
当社で対応した看板設置例をご紹介します。
単柱式
株式会社ケーユーホールディングス様
二柱式
番外編:パイロンサイン
これまでご紹介してきたポール看板とは見た目が異なりますが、こちらもポール看板と同じく地中に基礎を埋め込み表示面の内部にポールが建っている自立看板です。
まとめ
ここまでポール看板について、メリットをはじめとし導入に向けたお役立ち情報をご紹介してまいりました。一度導入すれば継続的な広告効果や高い集客効果など大きなメリットが見込めますが、設置や維持管理にも様々な準備が必要です。
当社ではここでご紹介した実績以外にもポール看板を設置してきた実績が多数あり、事前の手続きから基礎工事を含む看板工事のすべてに対応することが可能です。
長年蓄積したノウハウを活用し、新規設置からアフターメンテナンスまで一貫した対応が可能な体制を整えております。
ポール看板の導入をご検討中の方は、ぜひ下記よりご連絡ください。