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公開日:2025.07.29

# 建築工事# 塗装工事

工場・倉庫の雨漏りは危険!防水塗装で予防、定期的な修理・メンテナンスを

雨漏りは危険、防水塗装で雨漏り防止、定期的なメンテナンス

工場・倉庫のような広大な屋根を持つ施設では、雨水が集まりやすく、隙間や亀裂ができやすい為、定期的なメンテナンスが欠かせません。一度雨漏りが発生すると、広範囲にわたって影響を及ぼす可能性がありますので、まずは「雨漏りをさせない防水対策」が重要となります。本記事では、雨漏りする原因と危険性、修繕工事方法(防水塗装・カバー工法・SOSEI工法)をご紹介します。是非、「雨漏りを防ぐ工事」、「計画的な修理・メンテンナンス」のご検討をお願いいたします。

工場倉庫ならではの雨漏り原因

工場や倉庫の屋根としてよく使われているのは、折板屋根や波型スレート屋根などがあります。それぞれの屋根材は耐久性があり基本的には耐用年数が長く、定期的な点検を行っていれば雨漏りを防ぐことができます。しかし工場や倉庫の屋根となると規模が大きいため、状態を頻繁にチェックできないケースも多く、この「点検+メンテナンス後回し対応」が、雨漏りの原因の一つと言えます。

ボルトの劣化(錆による腐食・ゆるみ・抜け)

屋根種類 原因
折板屋根屋根の固定に使われているフックボルトは錆が発生しやすく、その錆を放置しておくと腐食し始め、隙間が生じ雨水が入り込みます。海沿いなど塩害の影響を受ける環境であれば、より腐食スピードは早い為、注意が必要です。
波型スレート屋根雨風など長年外気にさらされると、折板屋根同様フックボルトに錆が生じ、腐食による隙間から雨水が入る事になります。また工場や倉庫内でクレーンなどの重機を使用している場合、ボルトがゆるんでいると建物の揺れなどで抜け穴があく事もあります。

屋根材自体の劣化(穴あき・ひび割れ・浮き)

屋根種類 原因
折板屋根折板屋根の場合、耐用年数は約20~30年程と言われていますが、経年による金属素材の収縮と膨張や、地震・強風の振動などでゆがみが生じ、その隙間から雨水が入り込みます。また折板屋根自体は錆に強い素材ですが、ボルトの錆や腐食を貰い穴があく事があり、そこから雨水が侵入する事になります。
波型スレート屋根波形スレート屋根の場合、耐用年数は25年以上と長くメンテナンスが少ないのが特徴ですが、ボルトの劣化によって雨漏りが発生するだけでなく、屋根本体のズレや飛散の原因にもなります。また経年によるコーキング材のひび割れや剥がれの隙間から水が侵入する事で雨漏りの原因になります。

雨漏り放置による被害

工場倉庫の雨漏り放置による被害

工場・倉庫は、設備投資や人件費など多方面にコストを割かないといけません。その為、建物の小規模な劣化や不具合は後回しにされてしまいがちです。しかし商品や高額な設備が存在し多くの従業員が働いている中で、雨漏りを放置してしまうと大きな損害に繋がってしまいます。もし被害が大きいと、施設全体の稼働が止まる可能性も考えられます。数週間~数ヶ月の稼働停止を避ける為にも、定期的に予防・修理・メンテナンスをすることが重要です。

商品や資材が濡れてしまう

代表的な雨漏り被害と言えば、製品や材料などが水に塗れてしまい使用できなくなる事です。物によっては濡れていなくても商品価値が低下してしまう事もあり、莫大な損失となってしまいます。また雨漏りを発見したとしても、積み上げられた大量の製品などは即座に移動することは難しく、さらに被害が大きくなってしまいます。

漏電や漏電火災が起きてしまう

電気系が濡れる事で、機械の故障・感電・周囲の可燃物に引火して火災が起きるなど、重大事故が発生する危険性があります。天井から水が落ちるなど目に見える雨漏りばかりでなく、屋根裏など見づらい場所で水や湿気が広がり電気配線をショートさせる被害も多くあります。

機械や設備が故障してしまう

水漏れで精密機械や設備が故障する事で、高額な修理費用がかかる、修理が終わるまで使用できない、稼働がストップするなど大きな経済的損失に発展してしまいます。さらには稼働がストップする=納期などが遅れる為、会社の信用問題にも関わってきます。また機械・設備の問題だけではなく、感電や火災の事故に繋がりかねないことも忘れてはいけません。

衛生環境が悪化してしまう

外装・内装の長期にわたる湿気はカビの発生を招き、衛生環境が著しく悪化します。温度や湿度の管理が重要な製品を扱っている場合、もし商品に混入すれば信用問題に発展しますし、カビアレルギーで従業員の健康を害す可能性もあります。雨漏りは単なる物理的な被害だけではなく、人的にも被害が及ぶ事も考える必要があります。

【雨漏り対策①】 発生を予防する「防水塗装」

防水塗装で雨漏りを予防

屋根防水塗装 【劣化状態:軽】

既に雨漏りしている場合の修繕処置ではなく、雨漏りの発生を防ぎ、将来的な大規模修繕を回避する為の予防塗装です。金属屋根の場合、防水塗装は同時に防錆効果も発揮し、錆による穴あきや劣化を防ぐ効果も期待できます。塗料の種類にもよりますが、防水機能は10数年程で劣化する為、定期的な点検と再塗装が必要です。

比較項目塗装工事
費用
工期
デザイン性
防水性
防錆性
耐久性
補強性×
吹き飛び防止×
工事中の稼働
施設内温度低減

【雨漏り対策②】 新しい屋根材をかぶせる「カバー工法」

カバー工法で雨漏り対策

屋根カバー工法 【劣化状態:中】

雨漏りが広範囲に及びつつも、下地の老化・劣化は無く屋根材が傷んでいる場合に、現状の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる工法です。屋根が完全に撤去される事がない為、基本的に工場・倉庫を稼働したまま工事を進める事ができ、解体費用や廃棄物処理費用が発生しません。ただし新たに屋根材をかぶせる分「屋根が重くなる為、構造上施工できない」などの注意点もあります。カバー工法が可能かを専門家にしっかりと、判断してもらう事が重要です。

比較項目カバー工法
費用
工期
デザイン性
防水性
防錆性
耐久性
補強性
吹き飛び防止
工事中の稼働
施設内温度低減

【雨漏り対策③】 コスト削減&高耐久 「SOSEI工法」

SOSEI工法で劣化・雨漏り・アスベスト飛散を解決

SOSEI工法 【劣化状態:中】

既存のスレート屋根の、劣化・雨漏り、アスベスト飛散といった課題を解決するために開発された、特殊な防水保護塗料(防水性、耐久性、断熱性、安全性を大幅に向上)を用いた改修工法です。屋根の表面から直接施工するため、改修期間中も工場・倉庫内の事業を継続でき、生産ロスやそれに伴う機会損失を最小限に抑えることが可能です。

比較項目SOSEI工法
費用
工期
デザイン性
防水性
防錆性
耐久性
補強性
吹き飛び防止
工事中の稼働
施設内温度低減

「防水工事・雨漏り修繕」の実績例

店舗屋上防水塗装(三菱自動車工業株式会社 熱田店様)

「店舗屋上防水」塗装工事
三菱自動車工業株式会社
熱田店様


店舗屋上1,234㎡の防水塗装を行いました。仮設工事、既設土間目地撤去、土間高圧洗浄、プライマー、防水剤(2回)、珪砂散布、トップコートまで、各エリア15日間×5にわけて実施いたしました。今回の最優先事項は工期内に完了させることで、防水方法の選定もお任せいただきました。

水漏れ天井補修工事(西日本三菱自動車販売株式会社 新大阪店様)

「水漏れ天井」補修工事
西日本三菱自動車販売株式会社
新大阪店様


「天井から水漏れがしているので対応して欲しい」とのお電話をいただき、弊社建築担当者がすぐ現地へ向かい調査を行なったところ、エアコンのドレン配管のつまりが原因でパッケージエアコン本体から水が溢れている状態でした。エアコン設置業者からは当日の対応が難しいとの回答があった為、その日はひとまず天井下に排水を逃す応急対応を実施し、後日エアコン業者の工事が完了したあと、速やかに傷んだ天井のボードを貼替いたしました。

よくあるご質問

雨漏りの修繕をお願いしたいのですが、どんな方法がありますか?

屋根の劣化状況によって、補修方法が変わりますので、防水塗装、カバー工法、SOSEI工法、替え工事など、状況により最善の方法を検討します。現状のお悩みも含めまずはお気軽にお問い合わせください。

防水塗装は、何年くらいで塗装し直した方がいいでしょうか?

一般的に、約8年~12年を目安に検討して頂ければと思います。ただし汚れ、膨れ、しわ、水たまり等が出てきたら、目安期間関係なく補修をお勧めします。

朝日エティックの工場・倉庫の修理メンテナンス

専門技術スタッフによる現地調査

修繕やメンテナンスは一回限りではなく定期的に行う事が重要です。その為、状況の変化を早期に察知し、定期的な調査とメンテナンス対応ができ、長く付き合える業者かどうかが大切です。当社では、専門の技術スタッフが現地で細部まで確認し、現場の状況に応じた最適な施工計画をご提案致します。

建築工事業許可の取得

施工価格が500万円を超える場合、建築業法上では国土交通大臣や都道府県知事の建築工事業の許可が必要です。工場・倉庫など広面積で修理する場合、金額が高くなる可能性もある為、大規模な修繕が対応できる業者か確認しておく必要があります。当社では、「建築工事業(特)」を取得しておりますので、幅広い工事に対応する事ができます。

環境に配慮した工法選定

現在SDGsの観点から、環境に配慮した工法が重要視されてきています。例えば、工場や倉庫で多く使用されていたスレート屋根にはアスベストが含まれている事があり、安全に作業が進められる専門の業者が求められます。当社では、「SOSEI工法による防水塗装」を採用しており、施工前の高圧洗浄の必要がなく、含有アスベストを完全に封じ込める事もできます。ご興味ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

早期のご相談が、被害を最小限に抑える鍵です!

雨漏りが発生する前に早めに防水塗装の対策・相談を

雨漏りの初期段階は目に見えない事が多い為、何かが起きてから相談されるケースが多いです。
小さな被害が気づいたら大きな被害へと広がってしまう恐れもありますので、定期的な点検が必要です。
劣化や不具合など修理やメンテナンスが必要な箇所がないか、現状の確認から始めませんか?

▼お問合せの際、ご用意頂くとスムーズです
(1)ご相談内容
(2)住所などの基本情報
(3)建物の築年数
(4)屋根の種類
(5)前回の修繕履歴
(6)平面図、立面図の有無
など

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