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公開日:2025.09.24 最終更新日:2025.09.26

# 看板# 省エネ# 製品

内照式看板の活用術|夜間集客と電気代削減を両立する最新トレンド

夜間の潜在顧客を逃がさない、内照式看板の活用術

夜間でも高い視認性を発揮し、24時間ブランド訴求を可能にする内照式看板。駅前や商業施設、ロードサイド店舗など、あらゆる場所で存在感を放つこの看板は、近年LED化・省エネ設計の進化とともに再び注目を集めています。本記事では基本情報を始めとして内照式看板のもたらす効果やお勧めの活用シーン、そして電気代削減のヒントとなる最新トレンドを当社対応事例とともにご紹介します。

内照式看板とは、看板内部に光源を組み込み、表示面を内側から発光させるタイプの看板です。表示面はアクリル、ポリカーボネート、FFシートなど透光性のある素材を用いており、夜間でも高い視認性を確保できる点が特徴で、店舗・施設のロゴなどをわかりやすく訴求できます。
かつては蛍光灯が広く用いられていましたが、現在では内照式看板のほとんどがLED光源を採用しています。これにより、従来に比べ省エネ・長寿命・薄型化が進み設置の自由度も広がりました。

主な設置場所

内照式看板は、自立看板、壁面看板、突出看板、屋上看板など幅広く活用されています。
店舗ファサードやロードサイドのポールサインなど、夜間の視認性が求められる場所で効果を発揮しています。

光源の種類

内照式看板の光源①LEDモジュール

■LEDモジュール
小型ユニットを看板内部に敷き詰めるように設置されています。小型かつ軽量で、チャンネル文字や薄型の看板に組み込むことができます。
配置が不適切だと光ムラが出る可能性があるため、均一に発光させるため設計段階でモジュール配置設計を行います。

内照式看板の光源②直管型LED

■直管型LED
バー状のLEDランプで、蛍光灯と同一配置が可能なため既設の蛍光灯を容易にLED化できます。
朝日エティックでは360°配光で内照式看板がムラなくキレイに光る製品を提供しています。
⇒直管型LEDランプ ルミネード360(製品ページ)

内照式看板の光源③蛍光灯

■蛍光灯
かつては主流の光源で、過去に製造された看板の光源として残っていることがあります。
蛍光灯の光には日光の1/1000程度の紫外線が含まれており、照射対象物の褪色・劣化や虫が集まる原因とされています。LEDと比べ消費電力が大きく、寿命が短いといったデメリットがあります。2027年末で製造・輸入が終了となりますので、既設看板に蛍光灯が用いられている場合は早めのLED化をおすすめします。

▼LED化対応事例はこちら
⇒サインポールLED化工事
⇒サインメンテナンス及びLED化工事

外照式看板との違い

外照式看板のイメージ

外照式看板は看板表面に外部から光を当てる方式です。
既設看板に照明を後付けするなど、比較的導入が容易でコスト面のハードルが低めです。透光性がない素材で製作可能なので木材や石など質感を重視したい看板にも採用できます。

注意点としては、内照式看板に比べると明るすぎる箇所や光が届かない箇所などのムラが出やすいことや、見る角度によっては光源が直接視界に入ることで眩しさを感じ、充分に内容が訴求できない場合があることです。また照明を表示面の外側に設置する分の出幅を考慮する必要があるため、敷地境界線までの距離が限られる場合は導入しにくいケースもあります。

内照式看板の特徴:採用メリットと注意点

メリット

■抜群の視認性と訴求力(24時間効果)
内照式看板の最大のメリットは、内部照明により日没後や暗い場所でもロゴや文字などの表示内容が鮮明に見える点です。これにより、店舗や施設の存在を夜間でも明確にアピールでき、特に夜間通行量の多い場所では、競合他社との差別化を図る上で非常に効果的です。

■高い集客効果と顧客誘導
明るく目立つ看板は人々の注意を引きつけやすく、遠くからでも店舗の存在を知らせることができます。視認性が高いことで、新規顧客の誘導や、既存顧客のスムーズな来店を促す効果が期待できます。

■ブランドイメージの向上と強化
内部発光のため、夜間でも鮮明に文字やロゴを見せることができ、ブランドの持つ世界観や雰囲気を強くアピールします。企業のブランドイメージを効果的に高め、認知度向上や信頼感の醸成に貢献します。

注意点

■光源の配置
特に大型の看板などは、光ムラが出ないように設計段階でのLED配置設計が必要です。

■初期費用
外照式看板に比べて、配線作業、専用素材が必要となるため、初期導入コストが高くなる傾向があります。

内照式看板が効果を発揮する主な5つの業種・店舗

内照式看板が効果を発揮する店舗

上記の通り、内照式看板は夜間でも顧客を確実に誘導する強力なランドマークとなります。
広大な敷地を持つ施設や、車でのアクセスが多いロードサイド店舗や夜間営業を行う店舗において最大の効果を発揮します。導入を特にお勧めしたい代表的な5つの業態・店舗をご紹介します。

ロードサイド店舗

理由
幹線道路沿いの店舗では、走行中の車から遠距離で視認される必要があります。大型の内照式看板は、夜間でも店舗の存在を際立たせ、顧客を確実に誘導する目印となります。コンビニエンスストアのような24時間営業店舗では、時間帯を問わず明確な存在感が重要です。
効果
視認性向上、新規顧客誘致、来店率アップ

大規模商業施設・複合施設(ショッピングモール、アウトレットなど)

理由
広大な敷地や多数のテナントを持つ施設では、全体像を示す大型看板が不可欠です。内照式にすることで、夜間の集客力が高まり、施設へのスムーズな誘導とブランドの象徴としての役割を果たします。
効果
施設全体の集客力向上、ランドマーク化、顧客誘導の効率化

ホテル・宿泊施設(リゾートホテル、ビジネスホテル、旅館など)

理由
遠方からの宿泊客に対し、夜間でも明確な案内・誘導が必要です。内照式看板は、安心感と高級感を与え、宿泊施設への期待感を高めます。
効果
宿泊客の誘導、ブランドイメージ向上、夜間の安心感提供

フィットネスジム(24時間営業)

理由
早朝・深夜の利用が多い24時間営業のジムなどは、暗い時間帯でも確実に場所を認識できる看板が必要です。健康的でスタイリッシュなブランドイメージを、遠くからでも明確にアピールし、会員の安心感にも繋がります。
効果
会員誘導、ブランドイメージ強化、夜間の存在感アピール

工場・物流センター・倉庫

理由
企業のブランディングと敷地案内を兼ねて、幹線道路沿いや工場団地内で企業の存在をアピールします。特に大型施設では、大型の内照式看板が顔となり、取引先や従業員への安心感を提供します。
効果
企業ブランディング、敷地案内、存在感のアピール

最新トレンド(事例付):環境配慮型の内照式看板

光源を有する看板は抜群の視認性により集客に貢献する一方で、長期的な電気代が運用コストとして常に課題になります。特に多店舗展開においては、その総額が大きな負担となることがあります。

こうした課題に対し、朝日エティックでは太陽光発電と蓄電システムを組み合わせたサインソリューションを提供してまいりました。
サイン点灯に最適化された蓄電システムで、クリーンエネルギーのみで夜間のサイン点灯を実現しています。
電力コストの削減だけでなく、CO2排出量の低減にも貢献し、企業のサステナビリティ(持続可能性)への取り組みを顧客にアピールする新たな手段となります。
ここでは当社が対応した環境配慮型サインの事例をご紹介します。詳細に関してはこちらからお問い合わせください。

自立型

自立型:環境配慮型サイン

パイロンサインの内部という限られたスペースに蓄電システムを内蔵し、サインの表面にソーラーパネルを設置しています。
写真の看板は高さ5.4mのパイロンサインで、看板単体で発電、蓄電の機能を備えています。建屋の電源からは独立していて、建屋にソーラー蓄電システムを導入していない店舗でも手軽に導入が可能です。

▼事例詳細はこちら
⇒環境配慮型パイロンサイン製作

壁面型

壁面型:環境配慮型サイン(イメージ図)

屋根設置の太陽光パネルを導入している工場にて採用いただいています。夜間の点灯に最適化された容量設計の蓄電システムとなっていて、コストも一般的な蓄電システムより低いハードルで導入が可能です。
点灯時間はタイマー制御により任意に設定できるため、施設の稼働時間や運用ニーズに応じて柔軟な対応が可能です。
既に太陽光パネルを導入しており、クリーンエネルギーを日中の稼働にのみ使用している場合におすすめのシステムです。

まとめ

内照式看板は単なる店舗の目印ではありません。ブランドアイデンティティを体現し、顧客の記憶に残り、集客へと繋がる戦略的な投資です。特に多店舗展開においては、その価値を全店舗で均一に、そして効率的に実現することが、ブランド成長の鍵となります。

当社では、企画・デザインから製作・施工、そしてアフターメンテナンスまでワンストップで対応し、全国対応可能な体制で様々な企業様の店舗開発をサポートしてきた実績がございます。
また国内5カ所の看板製造工場を保有しているため、原寸大での試作品による検証を行うことが可能です。検証用の試作品を実現場へ利用することを前提とした場合、大きな追加費用は発生いたしません。

最適な内照式看板の導入、長期的な運用、あるいは環境配慮型サインなど、貴社の課題解決に向けて経験豊富な専門家が、最適なご提案をさせていただきます。
内照式看板に関するご質問やご相談がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせフォームにて朝日エティックまでご連絡ください。


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