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公開日:2025.04.16 最終更新日:2025.10.22

# 看板# 製品

【徹底解説】FFシートとは?大型看板に優れたメリット・施工方法・ターポリンとの違い

FFシートで最適な大型看板を導入する

昼も夜も通行人の視線を釘付けにする大型看板。『費用対効果の高い看板を選びたい』『内照式看板で集客力を高めたい』といった課題をお持ちの方に、おすすめしたいのがFFシートを用いた看板です。FFシートは透光性、耐久性、そしてデザインの自由度に優れ、特に大型の内照式看板で絶大な効果を発揮する素材です。
 
この記事では、FFシートが大型看板の製作に持つ強み、専門家による施工方法の手順解説、そしてターポリンとの違いやおすすめの活用例など、あなたの疑問を徹底的に解消します。
FFシート活用法を理解すれば、最適な看板を選択するための確かな判断力を手に入れることができるでしょう。

FFシートとはポリエステルまたはガラス繊維で作られた基布を塩化ビニール(PVC)でコーティングした生地のことで、光を透過し屋外使用での耐候性にも優れているため内照式の大型看板やイベント会場などさまざまな箇所で活用されている素材です。
インクジェット出力やフィルム加工に対応しており、表示面を鮮やかに装飾することができます。
「フレキシブルフェイスシート」とも呼ばれますが、市場には「FF(エフエフ)シート」の名称で広く認知されています。

ターポリンシートとは何が違う?

ターポリンシートとの違い

FFシートと似たものにターポリンシートというものがありますが、こちらは光の透過を目的としない用途で使われることが多いです。
FFシートが内照式看板の表示面に使用されるのに対し、ターポリンシートは横断幕・懸垂幕などによく使用されています。

FFシートを採用するメリット

FFシートで大判サイズに対応

内照式看板の表示面に用いられる素材としては、FFシートのほかにポリカーボネートやアクリルなどが挙げられます。FFシート採用のメリットとはどのようなところにあるのでしょうか。

①大判サイズに対応

FFシートは大型看板を製作するのに最適です。アクリル・ポリカーボネートの規格サイズよりも大型の内照式看板を製作したい場合など、FFシートを採用することで継ぎ目の少ない美しい内照式看板に仕上げることができます。幅には上限がありますが、長さを必要とするものに強みを発揮します。

②耐久性と安全性

シートなので柔軟性があり軽量です。屋外使用に適した耐久性を持ちながら、アクリルなどの板材と違い割れて飛散するということがありません。

③色鮮やかな表現

FFシートはインクジェット印刷またはマーキングフィルムによって装飾を施すことができます。ロゴや文字であればマーキングフィルムで、写真やグラデーションであればインクジェット印刷で色鮮やかに仕上げることができます。

FFシートを検討するときに抑えておきたいポイント

意匠に応じて加工方法が異なる

FFシートはインクジェット出力に対応したものとフィルム加工に対応したものがありますが、それぞれ得意な表現が異なります。まずは表現したい意匠によって加工方法を選定し、その上で加工方法ごとに耐候性を考慮して材料を選びます。

インクジェットマーキングフィルム
▼得意な表現
 グラデーション、写真など
▼得意な表現
 模様・文字などカッティングフィルム貼りによる意匠

メンテナンスを考慮した構造か

FFシート看板のメンテナンス対応は?

FFシートは専用の金具を使用して適切なテンションで固定されています。内部を確認したい場合、板材であれば固定している縁を一部外し、スライド等で内部確認ができますが、FFシートの場合はメンテナンスできる構造(開閉機能や点検口等)になっていなければ、FFシートをメンテナンス時に外す必要が生じます。

看板への取付方法

特長や注意点を抑えたところで、実際FFシートはどのような手順で看板に取り付けられているのかご紹介します。事前に製作工程を知っておくことでイメージが明確になり、こだわりや要望をより的確に製品に反映させることができます。
本記事では屋外使用を前提に、表示面をマーキングフィルムで装飾したパターンを取り上げています。大型でロードサイドからよく見える自立看板や壁面看板を製作している様子です。

シーム加工

シーム加工とは、定尺サイズのFFシートの巾では足りない場合に、表示予定の大きさへ溶着により継いで大きくする加工方法です。FFシートのメーカー種類によって、シーム加工の可否・可能サイズは異なります。
溶着での継ぎ位置は、ウラにシームテープを当てるため、意匠によっては光を透過した際に少し目立つことがあります。

シーム加工の様子1

シーム加工の様子2

フィルム貼り

FFシートにマーキングフィルム等で表示面を装飾します。まずFFシートの表面に付着したホコリや塵などを清掃し、洗剤水をFFシートとマーキングフィルムに吹き付けます。水が付着している間はフィルムの接着力が弱くなるため位置の微調整が可能です。位置が確定したら、FFシートの外側に向かって水を押し出して圧着します。
写真の手順ではフィルムに予めカッティング加工が施されており、カッティングされた部分を剥がすことでデザインが表れます。

フィルム貼りの様子1

フィルム貼りの様子2

シートクランプ取付

看板の鉄骨フレームに、FFシートを固定するためのFFシート展張金具を、電動工具を使用してビスで取り付けます。

シートクランプ取付の様子1

シートクランプ取付の様子2

シート展張作業

FFシートはFFシート展張金具にて適切なテンションをかけシート展張を行うことが必要となります。FFシートのケガキ線を展張レールに合わせ仮留めしていき、展張バーをビスで均等に締め込んでいきます。

シート展張作業1

シート展張作業2

シート展張作業3

シート展張作業4

額縁材取付

シート展張後、額縁材を取り付けて完了です。

額縁材取付の様子1

額縁材取付の様子2

看板以外にも応用できるFFシートの活用例

光幕天井製作・施工 | 鹿児島トヨペット様

FFシート活用例(店舗外装)

総長約100mにわたる大型の照明装置です。ショールーム内から外へと迫出する三本の光のラインが建築物のアクセントになっています。
発光面はFFシートを採用し、内蔵のLED発光ユニットで膜面を均一に光らせることが可能です。 本件は、発光面に継ぎ目がなく均一に光ることが条件でした。そのため、継ぎ目が出ないように長尺が対応可能なFFシートを選定。LED光源の配置は幾度もテストを行い、美しく光りメンテナンスも両立させるフレーム構造としました。

FFシートは大型の看板におすすめ!

ここまでFFシートのメリット・注意点・利用例をご紹介しました。長さを要する形に強く屋外使用に適した耐久性を持っているため、FFシートは大型の看板に適した素材です。新規設置や交換をご検討中の方に有益な情報となれば幸いです。
「他にもどのような事例があるのか知りたい」、「検討中なので相談をしたい」といったご要望がありましたら、是非お問い合わせください。

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