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公開日:2025.10.02

# 看板工事# 看板# 製品# 工事

【図解付き】箱文字看板とは?|種類・特徴・切り文字との違いを徹底解説

【図解付き】箱文字看板とは?|種類・特徴・切り文字との違いを徹底解説

文字に直接厚みを持たせる看板は「立体文字看板」と呼ばれ、主に「箱文字看板」と「切り文字看板」の2種類に分けることができます。今回は箱文字看板について、切り文字看板との違いや、どんな仕様のものがあるのかなど解説していきます。
最後には実際の活用例もご紹介しておりますので、具体的な検討の参考にしていただければ幸いです。

箱文字看板とは

箱文字看板とは、金属などの板材を切断・曲げ加工および溶接加工して文字を立体的に製作する立体文字看板のことです。
比較的大きな文字に用いられ、内部に照明を組み込むことで文字の前面や背面を発光させることができます。光源にLEDを使用すれば、かなり細い線にも照明を組み込むことができます。

箱文字の材料としては、正面発光の場合、表示面にアクリルやポリカーボネート、立ち上がりの側板にステンレスなどの金属が用いられています。

箱文字とチャンネル文字はどう違うの?

チャンネル文字は箱文字の別名であり、構造や製作方法等は同じです。チャンネル文字という名称は、断面がコの字形=溝(Channel)であることに由来します。

箱文字看板と切り文字看板の違い

箱文字看板の製作方法

切り文字看板の製作方法

箱文字看板と切り文字看板の違いは製作方法にあります。箱文字は金属を折り曲げ溶接して製作するのに対し、切り文字は板材を切り出して製作するため、板材の厚みがそのまま文字の厚みになります。

切り文字看板についての情報は下記で詳しくご紹介しています。

箱文字と切り文字、どちらを選ぶのがよいのか?

どちらも立体文字看板ですが、それぞれ異なる特性を持っています。導入を検討するには、その特性を理解し状況に応じた適切な判断材料をもって選択することが重要です。考慮するポイントの一例をご紹介します。

考慮するポイント① 文字のサイズ
文字が大きくなると、切り文字では文字厚が相対的に薄く感じるため、立体的に見えなくなります。大型の立体文字看板を検討している場合は、箱文字が適しています。

考慮するポイント② 照明との組み合わせ方
下の写真のように、内部に照明を組み込み、文字の前面や背面を発光させる場合には箱文字が適しています。一方、切り文字は文字自体を発光させることはできませんが、壁から浮かせて設置し、照明を当てることで陰影をつけ立体感を演出することもできます。

箱文字看板の活用例(正面発光/額縁なし)

切り文字でできる演出

予算や品質などの条件に応じて、検討すべきことは異なります。発注の際は、最適な看板を提供してくれる会社を選びましょう。

箱文字看板の種類と活用事例

箱文字看板の最大のメリットは、光源との組み合わせ方次第で様々な見せ方ができるところにあります。文字の正面を発光させたり、文字の裏面を発光させることで文字が浮き出たように印象付けたり、また額縁なし(フレームレス)にすることで昼夜問わず忠実にロゴを再現するといった演出が可能です。
このセクションでは、主要な箱文字を5種類ご紹介します。

正面発光(額縁あり)

樹脂面板を上フタで押さえるタイプの、最も一般的なチャンネル文字です。大きいサイズから小さいサイズまで幅広く対応可能です。

正面発光(額縁あり)の昼と夜の見え方

正面発光(額縁あり)の断面図

箱文字看板の活用例(正面発光/額縁あり)

正面発光(額縁あり)タイプの活用事例はこちら

サイン製作設置工事|日産自動車株式会社様
表示面:アクリル、側面:ステンレス(ヘアライン仕上げ)
表示サイズ:横幅約17m

正面発光(額縁なし)

文字表面の隅々まで発光するため、昼夜問わず忠実にロゴを再現できます。文字立ち上がりを鏡面仕上げやヘアライン仕上にすることで、高級感を演出できます。

正面発光(額縁なし)の昼と夜の見え方

正面発光(額縁なし)の断面図

箱文字看板の活用例(正面発光/額縁なし)

正面発光(額縁なし)タイプの事例はこちら

看板製作・設置工事| ちょうメディカルクリニック様
表示面:アクリル、側面:ステンレス(ヘアライン仕上げ)
表示サイズ:横幅約4.2m

裏面発光(バックライト式)

裏面が発光することで、文字が浮き出たような印象を与えることができます。バックの壁面が白色であると、もっとも効果的に発光します。

裏面発光(バックライト式)の昼と夜の見え方

裏面発光(バックライト式)の断面図

箱文字看板の活用例(背面発光)

背面発光タイプの事例はこちら

看板リブランド工事| 株式会社スーパーホテル様
表示サイズ:横幅約4m

正面・側面発光(樹脂成形)

樹脂成形により、普通のチャンネル文字では出来ない立体形状が再現できます。カドがなく丸みがあるため、正面・側面の隅々まで影ムラなく発光します。成形用の型の製作が必要になるため、大量製作に向いています。

正面・側面発光(樹脂成形)の昼と夜の見え方

正面・側面発光(樹脂成形)の断面図

正面・側面発光(樹脂切削)

厚さを抑えて、2 色の発光効果により立体感・存在感のある文字に見せることができます。

正面・側面発光(樹脂切削)の昼と夜の見え方

正面・側面発光(樹脂切削)の断面図

製作スペックとコストイメージ

理想の箱文字看板を思い描いても、「このデザインは実現できるのだろうか?」「文字の大きさや細かさはどのくらいまで対応できる?」といった具体的な疑問は尽きないものです。
各種類の「製作可能な大きさ」「厚さ」「最小線幅」といった基本的なスペックを理解しておくことで、より具体的に理想の形に近づけることができます。
以下の表では、先ほどご紹介した代表的な箱文字について、製作時の重要な目安となるスペックと、それぞれの特徴をまとめました。イメージを形にするためのヒントとして、ぜひご活用ください。

※形状、製作数等の条件により異なる部分があります。あくまで参考としてご確認下さい。詳細につきましてはご相談が必要です。

大きさ・厚さ・最小線幅と特徴

種類正面発光
(額縁あり)
正面発光
(額縁なし)
裏面発光
(バックライト式)
正面・側面発光
(樹脂成形)
正面・側面発光
(樹脂切削)
大きさ
(mm)
H200 ~ 1500mmH300 ~ 1000mm H200 ~ 1500mmH300 ~ 500mmH100 ~ 500mm
厚さ(mm)70~200mm70~125mm40~200mm50~60mm35mm
最小線幅(mm)30mm25mm20mm70mm~
※形状による
25mm
特徴もっとも一般的なタイプ。
大きいサイズから小さいサイズまで幅広く対応可能。
文字立上りを鏡面やHL 仕上にすることで高級感が得られる。文字が浮き出たような印象を与えることができる。バックの壁面が白色であると、もっとも効果的。カドがなく丸みがあるため、正面・側面の隅々まで影ムラなく発光する。厚さを抑えて、2 色の発光効果により立体感・存在感のある文字に見える。

コストイメージ

箱文字看板のコストイメージ

見積もりを取るときのポイント

見積もりを取る際は、以下の情報を予め整理しておくとスムーズです。

【製品のサイズ、形状、仕様について
サイズや仕様など、要望が具体的であるほど見積金額もより正確なものになります。ロゴなどデザイン案も決まっている場合はそちらも共有しておきましょう。デザインのaiデータがあれば、画像データから書き起こしする分の金額や時間もカットできる可能性があります。

整理しておく情報
サイズ(H500×W2500など)
・照明(内照/外照/照明なし)
・デザイン案(aiデータの有・無)
・納品または設置予定の住所 など

【納品・設置について
納品(製作のみ)か、設置工事まで希望するかによって見積もり金額も変わってきます。
設置まで希望する場合は、住所のほかに「周辺状況がわかる写真」「設置予定箇所の寸法や構造がわかる図面」なども用意しておくと、工事についても検討された見積を取得できます。看板のリニューアルや交換の場合は、既設看板の撤去対応についても要不要を確認しておきましょう。

整理しておく情報
・設置予定箇所の寸法や構造などがわかる図面
・周辺状況などがわかる写真

依頼から設置までの流れ

具体的なご要望が固まりましたら、ぜひ当社へ製作・設置をご依頼ください。ご相談からアフターサポートまで、一貫した当社のサービスフローをご紹介します。

1.お問い合わせ
仕様や希望納期などご要望をお聞かせください。当社ウェブサイトからお問い合わせフォームをご利用いただければ、担当者より折返しご連絡させていただきます。

2.ヒアリング・仕様打合せ
ご要望を深く理解するため、ご予算・スケジュール・デザインイメージなどについてヒアリングを行い、摺合せをさせていただきます。

3.現地調査・見積
デザインプランと合わせてお見積りをご提示します。現地調査は必要に応じ実施いたします。

4.ご発注
ご提案内容とお見積もりにご納得いただけましたら、正式なご発注となります。ここから具体的な製作へと進みます。

5.設計・製作
現地調査情報を元に、専門の技術スタッフが実施設計を行い、全国の自社工場で看板を製作いたします。
国際標準規格である「ISO9001」を取得した確かな品質管理体制で、高品質な製品をご提供します。

6.施工
必要許認可の取得といった法適合管理と当社標準の安全管理を徹底し、お客様の企業ブランドを毀損することがないよう、細心の注意を払って工事を進行します。

7.保守管理
定期点検や修繕、屋外広告物の継続申請代行等のアフターフォローもお任せください。

よくあるご質問

Q:費用を知りたいのですが?
A:文字数、サイズ、素材、電飾の有無、デザインの複雑さ、設置方法によって大きく変動します。上記「見積を取るときのポイント」の項目をご参照ください。ご要望をお伝えいただければ、概算金額を算出いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

Q:納期は通常どのくらいかかりますか?
A:納期は看板の種類・大きさ・数によって異なりますが、内照式・大型看板の場合、デザイン・仕様決定してご発注いただいて(※上記フローの4以降)から1.5 ~ 2ヶ月程度になります。複雑なものや特殊素材を使用する場合はさらに時間がかかることもございますので、お早めにご相談ください。

Q::どんな場所に設置できますか?
A::当社製品は屋外使用に対応しておりますので、店舗のファサード(正面)、壁面、屋上など、様々な場所に設置可能です。設置場所に応じた最適なデザインや施工方法をご提案いたします。

Q:設置工事も対応してもらえますか?
A:もちろん可能です。当社では全国19 箇所に事業所を置いている為、全国に看板の取付が可能です。

Q:デザインのみ作成してもらうことは可能ですか?
A:デザイン制作のみはお受けいたしかねます。看板のご注文を頂いた場合のみデザイン制作も承らせていただいております。

まとめ

箱文字看板はファサードサインとして設置すれば店舗の顔となり、大型の壁面看板として高所に設置すれば遠方からの視認性を確保し建植看板同様の効果を発揮します。

当社では箱文字(チャンネル文字)看板の製作・施工に豊富な実績がございます。本記事でご紹介した実績以外にもさまざまな事例がございますので、製作・設置についてご検討中の方は是非お問い合わせください。
仕様に関して具体的な案がない場合は、当社から仕様のご提案をすることも可能です。ご要望をお聞かせください。